TPP発効によっておこるだろう良い影響と心配な面について

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2018年12月にTPPが発効されたのはご存じの通りです。その後、メディアでもTPPについて色々な報道がされていますが、正直「TPPって何?」という感じではないでしょうか。そこで、この記事ではTPPやこの発効によって何がどう変わるのかについて説明していこうと思います。

そもそもTPPとは?

TPPとは、環太平洋パートナーシップ協定のことです。内容としては、太平洋を囲む全11ヶ国で結ばれているもので、自由貿易のための協定となっています。輸出や輸入にかかる関税をなくして、貿易を拡大させていくことが狙いとなっており、これによって、今までよりも自由度高く、さらには安く取引ができるというものです。

TPPによる懸念事項とは

関税が廃止されたことによって、今までよりも安値で取引が出来るようになるのは、各国にとってメリットとなっています。また輸出業を行っている企業には嬉しすぎる報告といっても過言ではありません。

ただ、残念なことに喜んでばかりもいられない現実があります。それは、TPP発効によるデメリットがあるからです。

競争率への影響

TPPが発効されることによって、日本では海外からの仕入れを安く済ませることができるようになってきます。そこでどういうことが起こるのかと言いますと、競争率が低くなることで、極端な値下がりが起こることです。

今回のTPP発効は輸出入に影響はありますが、国内産には何の影響もありません、つまり、場合によっては、国内産よりも外国産の方が安くなってしまうのです。すると、国内産が売れなくなるリスクがでてきます。

日本の農家などが食物を売ろうとすれば、海外に値段を合わせる必要があり、経済的な圧迫に繋がる危険性があります。

食の安全への不安

TPPの発効によって国民が一番気にしているのが食の安全ではないでしょうか。別項で詳しくお話しますが、外国産の食物の場合、添加物や遺伝子組み換えが日本より緩いことが多く、食の安全性には疑問が残るところです。

日本産業の空洞化

関税がないということは、その分日本企業は海外進出がしやすくなっているわけです。海外に目を向ければビジネスチャンスも広がるので、多くの企業が今回のTPP発効を機に海外進出を狙っていることでしょう。

でも、国内の企業がビジネスの場所を海外に移すとどうなるでしょうか。国内では動きが見られなくなる、つまりは日本産業の空洞化が起きてしまいます。このような事態になると、自然と国内の物価はあがる危険性がでてきます。

輸入食材を安価に仕入れられる?

TPP発効によるメリットはいくつかありますが、その中で一番恩恵が大きいと言っても過言ではないのが、輸入の際の金額です。関税が廃止されたことで、海外にとってみれば、大きなビジネスチャンスが生まれており、それによって競争率も激しくなってきます。

その為、輸出の金額をギリギリまで下げることが考えられているのですが、これによって、輸入する国では、今までよりも安い金額で仕入れをすることが可能となるわけです。仕入れのコストが下がれば、飲食店などでは、利益率が大きくなる為に、売上は変わらずとも手元に残るお金が増えることが多くなってくるでしょう。

また、その他のメリットについて簡単に説明するとTPPの発効によって雇用の増加があります。従来であれば、輸出をするたびに税金がかかっていたので、生産量などはある程度の限界がありました。

しかしTPPが発効されてからは、輸出すればその分だけ売上が伸びるので、大量生産できる環境があれば、企業の売上は青天井で伸びていく図式が出来上がっているのです。その為、雇用増加の動きが早くも国内では見られておりこれによって、国内の失業率が低下すると予測されています。

また、このように、国内でお金の動きが活発になることによって、日本経済にも多くのメリットが生まれ、その効果はおよそ14兆円にも上るのではないかとも言われています。

食の安全性は大丈夫?

さて、先ほども少し触れましたがTPPの発効によって私たち国民が一番気にしているのが食の安全性となっています。国内産の食品であれば、それほど神経質にならずに口に運ぶことができますが、海外の食品だとそうはいかないですよね。

その理由は保管環境にあります。

どのような設備で、どのように作られているのか。これは正直不透明となっています。もしかしたら、見たらビックリするような不衛生な環境で食品が生産されている可能性もあります。

そうなってくると、食品には様々な雑菌がついていてもおかしくありません。そのような食品を口に運ぶ…。考えただけでもぞっとしますよね。また、海外でも遺伝子組み換えや食品添加物の規制が緩いので、そういった観点で考えても不安は残ってしまいます。

正直なところ、食の安全性は大丈夫とは言い切れない部分があります。とは言え、輸出国にしてみても、輸出した食品によって他国でトラブルがあれば、今後の貿易に大きな支障をきたしてしまうので、一定の基準は設けており、生産環境の整備にも力をいれているために、そこまで心配しなくて良いような気もします。

しかし「安全性」への認識に関しては国によって差がありますので、他国では「良い」とされていることも日本人からみれば「悪い」となることは十分に考えられます。ただ、TPPの発効によって外国産の食物が日本に大量に入ってくるようになっただけで、市場から国内産が消えてなくなるわけではありませんので、気になるようであれば、国内産を買えば良いだけの話なので、それほど神経質にならなくても良いでしょう。

ただ、これはあくまで一般家庭の話であり、飲食店などではコストを下げる為に海外産の食品を仕入れなければいけない状況もあるでしょう。そこをどう考えるのかは実に難しいところではあります。

敢えて、国内産の食品を使い「当店は全て国内産の食品でお出ししています」といったように、TPP発効で国民の食に対する意識が強まっていることを利用して、お店の強みとしていくのも一つの手段ではないでしょうか。

まとめ

以上が、TPP発効によっておこるメリット、デメリットとなっています。経済的な効果に関して言えばメリットの方が大きいですが、これから先を見た時に「安全性」という部分は懸念が残っているのが現状となっています。

ただ、この先徐々に安全性への配慮に関しては法整備が行われていくでしょうから、いつまでも不安が残ったままとは考えにくいので、そう心配しなくても良いかもしれません。