卵焼きはなぜ人気なのか?居酒屋で卵焼きが欠かせない理由

居酒屋

きれいな出し巻き玉子

居酒屋で頼むものといえば、からあげに枝豆に冷やしトマトに……と、それぞれ定番化しているラインナップがあると思いますが、卵焼きも人気のあるメニューの1つです!お酒を飲まない人からすると、卵焼きというとお弁当のおかずというイメージが強いかと思いますが、ほぼすべての居酒屋で見かけるといっても過言でない程の鉄板です。関東と関西では甘め・しょっぱめなど味の好みが分かれているものの、多くの人にとって「好きなメニュー」として君臨しているのはすごいことですよね。

では、なぜ居酒屋では卵焼きが根強い人気を誇っているのでしょうか?また、飲食店で卵焼きをメニューに加える時に気を付けるべき点とはどのようなものなのでしょうか?

今回は居酒屋で卵焼きが人気なその理由と、卵焼きの定番メニュー、ちょっと珍しい卵料理などバラエティ豊かにご紹介していきます。

居酒屋で卵焼きが人気な理由

居酒屋で食べる卵焼き

1人飲みでない限り、居酒屋で頼む時は「大勢の人が美味しく食べられる」ことがかなり重要になります。たとえば若手社員にとっては大好物のからあげも、年配の上司からすると胃もたれの原因になるので食べづらいといったこともあるわけです。そのため幅広い層が参加する飲み会では、多くの人に受け入れられるメニューが選ばれる傾向にあります。

その点卵焼きは老若男女問わず人気のあるメニューで、人を選ばないので大勢の飲み会にもぴったりです。少人数の飲み会でも、ちまちまとつまめるので頼む方が多いものです。また、定番のだし巻き卵以外にもさまざまな応用が利くのもメリットの1つでしょう。次項ではそのあたりを詳しく掘り下げていきたいと思います。

卵焼きにはどんなものがある?

青ネギの入った卵焼き

家庭料理の定番でもある卵焼きは、所謂「おふくろの味」と呼ばれるもの!居酒屋ではそこからさらに進化したアレンジ卵焼きも人気を集めています。では、卵焼きの種類にはどのようなものがあるのでしょうか?

だし巻き卵

まずは基本のだし巻き卵をおさえましょう。卵液に「だし」を加えてくるくると巻いていくのが一般的ですが、飲食店では「だし」にこだわるお店が多いです。定番の昆布だしやカツオだしに加え、いりこだしやアゴだしなど、オリジナルブレンドしたこだわりのだしを使用している居酒屋も多いです。だし巻き卵はシンプルな味付けである分だしと卵の味が際立つので、ぜひ素材にはこだわりましょう。

明太子巻き卵

塩辛い明太子は単品でも酒の肴になりますが、卵焼きとしても人気があります。明太子はほぐさず、1腹を丸ごと使って卵液で包み込んだものが多いですね。また、明太子には完全に火を通さず、半生状態が人気です。プチプチとした食感を残しつつ、ふんわりとした卵焼きに包むには手早い調理が大切です。

しらすだし巻き卵

しらす漁の盛んな地域では定番中の定番である「しらすだし巻き卵」が人気です。明太子巻き卵のように中央部分にしらすを集めるパターンと、卵液にしらすを混ぜ込んでしまうパターンがあります。後者のほうがより調理が簡単ですし、しらすからも良いだしが出るので、魚の旨味が染みだしたダシは日本酒のアテにぴったりです。

ほうれん草入りだし巻き卵

ほうれん草入りのだし巻き卵は色合いも良いのでお弁当に入れる家庭も多いと思います。どこかホっとするようななつかしい味わいで、幅広い年代に人気のメニューです。また、野菜とタンパク質を一緒にとれるので女性からも人気があります。

砂糖入り卵焼き

「卵焼きは絶対に甘くないと嫌!」という方もいる程、だし巻き卵と人気を分かつ存在が砂糖入りの卵焼きです。地域や家庭によって味付けはさまざまだと思いますが、居酒屋で出す場合は醤油や塩で塩気をプラスすると良いでしょう。

居酒屋で人気の卵焼きメニューは?

おろしと卵焼き

さまざまな卵焼きの種類についてご紹介してきましたが、居酒屋で特に人気のメニューは以下の3つです。

  • 基本のだし巻き卵
  • 明太子巻き卵
  • しらすだし巻き卵

やはりお酒に合うような、しっかりとだしが出ているタイプが人気です。中でも明太子巻き卵は幅広い年代から支持を集めています。塩辛いメニューはさまざまなお酒に合うので、日本酒を扱っている居酒屋はもちろん、チューハイやハイボールがメインのお店にも向いています。特に女性は明太子が好きな方が多く、ダイエット中は気になる糖質もほとんど含まれていないので、女子会メニューとしても人気があります。

また、不動の人気を誇る「基本のだし巻き卵」はそのまま食べるのは勿論、大根おろしと一緒にいただく食べ方がとても人気です。大根おろしには体の消化機能を手助けする働きもあるので、油っぽい食べ物が多い居酒屋ではぜひとも取り入れたいメニューでしょう。単純に口の中がさっぱりするというのもありますが、だしの染みでたところに大根おろしを浸して食べるのが人気のようです。

卵焼きは卵にもこだわってみよう

おいしい卵

卵焼きは「卵」と「だし」というシンプルな材料でできているために、素材の美味しさがそのまま料理のクオリティに大きく関わってきます。料理の技術を高めるのももちろん大切ですが、まずは綺麗な卵焼きをつくれるようになることも重要です。ワンランク上のメニューに繰り上げるためには素材にこだわってみましょう。

前述の通りだしにこだわっているお店は多いですが、意外と見落とされがちなのが主役である卵です。卵はほかの料理にも使われるので、大量発注されることが多く素材にこだわるのが難しいという声をよく耳にします。しかし素材の味を生かした料理ならば、主役となる食材にこだわらなければクオリティをアップすることは難しいでしょう。

必ずしもブランド卵にする必要はありませんが、実際に味見をしたうえで、卵焼きをつくるのに適した品種を選ぶと良いでしょう。

参考にしたい卵焼きにこだわっているお店

最後に、実際の飲食店でどのような卵焼きがメニューに加わっているかをご紹介しましょう。卵焼きで有名なお店や珍しいメニューを出しているお店など、注目のお店を挙げていきます。

やげんぼり(赤坂)

「やげんぼり」は京料理の専門店で、本店は京都にあります。赤坂店ではだし巻き卵が名物メニューとして有名で、ランチの「八坂」にセットとして組み込まれているほか、単品やおまかせコースでも味わうことができます。

箸を入れるだけでだしがじゅわっとしみ出してきて、分厚いだし巻き卵は見た目もボリューム満点です。見た目と味わい両方で満足させてくれる、珠玉の一品です。

利庵(白金台)

「利庵(としあん)」は、お蕎麦屋さんでありながらだし巻き卵が美味しいことで有名なお店です。関東風で甘い味付けのだし巻き卵は、ピリッとからい大根おろしとの相性も抜群です。

お蕎麦屋さんならではの「だし」へのこだわりが詰まっただし巻き卵ですから、お蕎麦と一緒に味わうことで両方の味を引き立ててくれます。お酒を飲みながらじっくり卵の味わいを楽しんでも良いでしょう。いろいろな楽しみ方ができるだし巻き卵です。

ほろよい(上板橋)

昔ながらの居酒屋といった風情の「ほろよい」では、ひき肉がたっぷり入った卵焼きが人気です。お皿にたっぷり盛られた卵焼きを見れば、大人でも童心に返ってはしゃいでしまいます。

キャベツやきゅうり、トマトなどの付け合わせも嬉しく、お酒を飲みながらはもちろんのこと、箸休めとしても美味しくいただけます。海鮮系のメニューにも力を入れている居酒屋です。

CAMELBACK sandwich&espresso(代々木公園)

こちらは少し趣向を変えて「卵サンド」で有名なお店です。マヨネーズなどで和えたサラダ風の卵サンドではなく、「だし巻き卵」そのものをコッペパンでサンドした卵サンドが人気です。

寿司職人として修行した料理人がつくっただし巻き卵は、良質な卵やマグロ節のだしなど、素材に大きなこだわったつくりになっています。和風でありながらエスプレッソにも合う、美味しくて不思議な味わいのある一品です。

ラ・メール・プラール (有楽町)

こちらは、卵焼きというよりも「オムレツ」で有名なお店です。「ラ・メール・プラール」のオムレツは普通のオムレツではありません。ふわふわの食感で、口に入れるとしゅわっととろける、新食感のオムレツです。

見た目はかわいらしくおしゃれで、ボリュームもあります。同じ卵料理でありながら日本の卵焼きとは全く違う、それでいてどこか懐かしい味わいは共通点が感じられるでしょう。スモークサーモンやキノコなど、いろいろな付け合わせとともに楽しめます。

まとめ

卵焼きを巻く

卵焼きは老若男女に人気があり、大勢で集まるタイプの居酒屋には欠かせないメニューです。さまざまなアレンジが効くので、お店の個性を出しやすいのもメリットのひとつです。素材の味が際立つタイプの料理なので、ぜひ卵とだしにこだわってみましょう。