暖房って何度に設定すればいいの?室内温度を最適にする理由とは

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最適な室内温度

寒い冬には家庭やオフィスで暖房器具が欠かせませんが、それは飲食店でも同じことです。厨房のように火を使っている場所にいると分かりづらいですが、冬場の店内は思いのほか冷え切ってしまうものです。また、スタッフは動き回っている事が多いので、座席に腰かけているお客様とは体感温度が大きく異なることもあります。

では、室内の暖房は大体何度に設定するのがベストなのでしょうか?そこで今回は、冬に最適な室内温度についてご紹介いたします。

冬場の最適な室内温度とは?

暖炉で温まる足

環境省では、冬の暖房の設定温度を「20度」と推奨しています。しかし、これは節電に配慮した数値です。

また、この設定温度は基本的に一般家庭での使用を想定しているので、エアコンの風が人のいる場所に向くよう設定するなどの工夫が必要です。しかし、飲食店ではすべての座席に均等に送風することが難しいため、部屋全体が程よくあたたまるような設定が望ましいでしょう。

飲食店で暖房を使用する場合は、概ね22度~24度に設定するのがおすすめです。とはいえ、これはあくまでも目安なので、お店の広さや提供する料理によって調整するのがベストです。

たとえば風が全体に行き渡るほどお店が狭い場合、24度ではお客様が暑いと感じてしまうかもしれません。また、冷たいものや凍ったものを多く提供するお店では、室内をよく温めた方が冬場の集客を見込むことができます。

ちなみに、空港では冬場の暖房を22度に設定しているとされます。このことから、広さがあり、連日多くの人が訪れる空港でも22度に設定されていることを踏まえると、快適に過ごせる温度は22度と考えられます。

室内温度に気をつける理由

暖房器具の温度確認

お客様に気持ちよくお過ごしいただくためには、長時間過ごしても苦にならない環境を整えることが重要です。お店の雰囲気づくりや小物にこだわるのも大切ですが、それ以上ににおいや室温など、肌で感じる部分が重要となります。

たとえば、食事の邪魔をするようなにおいが漂っていたり、あまりにも寒すぎる、暑すぎるお店には長居したいとは思わないのがお客様の心理です。あまりにも居心地が悪いと料理の味に集中できなくなったり、最悪の場合は体調を崩されてしまうことも考えられます。

お店のコンセプトにもよりますが、たとえばお酒を提供するお店では、お客様に長くお過ごしいただくことで注文数が増える傾向にあります。このように、居心地の良い店内空間は食事をお楽しみいただく以外に、売上アップにも非常に有効な手段なのです。

また、冒頭でもお伝えした通り、動き回っていたり厨房に立っているスタッフとお客様とでは、体感温度が大きく異なる場合もあります。特にフローリングやコンクリートの床は冷えやすく、一見室温が問題ないように思えても、座っていると足元から体が冷えてしまうのです。

このように、スタッフにとっては心地よい室温でも、お客様は寒いと感じているということが往々にして起こり得ます。常にお客様の目線に立ち、過ごしやすい室温をキープすることが大切です。

暖房の温度設定のコツ

ブランケットとコーヒーカップ

暖房のスイッチを入れても、すぐさま室内があたためるわけではありません。そのため、店内の広さやその日の気温にもよりますが、暖房のスイッチは仕込みや開店準備の始まりと同時に入れるのが望ましいでしょう。また、エアコンの場合は自動運転に設定することで室内があたたまるまでの所要時間を短縮し、節電にも繋げることができます。

勘違いしている方も多いのですが、暖房の設定温度と実際の室内温度は必ずしも一致しません。設定温度はあくまでも「室内を○度まであたためる」という目標数値に過ぎず、実際の室内温度はそこまで達していない場合もあるのです。

たとえば、はじめの室温が10度のところに、設定温度を22度にして暖房のスイッチを入れるとします。この時、最初は順調に室内温度が上がっていくものの、ある程度の室内温度まできたところで頭打ちとなり、暖房は22度を目指して室内を常に温め続けているという状態が起こります。はじめの室内温度を体感している人からすれば、室内温度が十分に上がったように感じてしまうため、設定温度に達しているかどうか気づきにくいことがあります。

どうしてこのようなことが起こるのかというと、窓やドアを開けた際に、空気が室外に逃げてしまうのが主な原因です。室内温度を調整するということは、室内の空気をあたためる・冷やすことと同義です。せっかく空気をあたためても、どんどんと外へ逃げてしまっては室内温度は上がりません。飲食店にとって換気はとても大切ですが、窓の開け閉めではなく換気扇を用いるなど、あたたかい空気が外に逃げないような工夫が必要です。

また、窓がしっかり閉まっていても、薄いカーテンを使用していると保温性が損なわれがちです。すると、カーテンに保温性がないために、室内を冷やしてしまうこともあります。暖房の効率を落とさないためにも、以上の点に注意して設定温度をしっかり保つよう心がけましょう。

いくらあたためても室温が設定温度に達しないと、暖房はそれだけ多くの電力を消費してしまいます。このような工夫を施すことは節電や光熱費のカットにも繋がりますので、1度試してみてはいかがでしょうか。

暖房以外で室内温度を調整する方法

暖かい室内を臨む

室内温度の調節には、エアコンをはじめとした暖房器具が最適です。しかし、それ以外にも室内をあたためる方法は色々とあります。エアコン以外の暖房器具を使うことで、エアコンによる暖房の働きをサポートし、室温を一定に保つことにも繋がりますので、ぜひ試してみて下さい。

隙間がないか要チェック

なぜか異様に寒い、なかなか室内があたたまらないという場合は、どこかから隙間風がふいている可能性があります。古い建物にはありがちな問題ですが、新しい建物でも起こりうることです。この問題は、過ごしやすい季節では感じにくいのですが、寒くなってはじめて分かることがよくあります。そこで、できるだけ寒くなる季節までに窓やドアなど、外気が入ってくる隙間がないか今一度チェックしてみましょう。

窓に断熱シートを張る

先ほどご紹介した通り、室内温度は窓の周囲から冷えてしまいます。窓ガラスに触れようとするとひんやりと冷たく感じるのは、冷気がガラス伝いに入り込んでいるためです。厚手のカーテンを用いるのも良いですが、窓ガラスに断熱シートを張ればより根本的な解決が見込めます。カーテンを取り付けるとお店の雰囲気が損なわれてしまう場合でも、断熱シートは貼るなら雰囲気を損ねることもなく安心です。

室内を加湿する

湿度が上がると体感温度も上昇することが分かっています。特に冬場は空気が乾燥しやすいので、加湿器を設置して湿度を保つようにしてみましょう。

まとめ

店舗を温めるマフラー

いかがでしょうか?

室内を最適な温度に保つことは、食事やお店の雰囲気をお客様に楽しんでいただく上で欠かせない要素です。また、少しの工夫によって暖房の設定温度を高く設定しなくとも、快適にお過ごしいただくことができます。

お客様の目線に立ち、最適な室内温度を保つようにしましょう。そして、最適な室内温度を実現した居心地の良いお店として、売上の増加を実現しましょう。