ビールの種類について学ぼう!世界のビールやビールイベントを紹介

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様々なビールの種類

ビールは私達の日常に最も親しみ深いお酒の一つと言えるのではないでしょうか。

そんなビールですが、実は様々な種類があるのをご存知でしょうか?

同じビールを提供するにしても、様々なビールの種類を知り、それを販売するだけでビール好きのお客様への評判はかなり変わってきます。「あそこのお店はいろんなビールの種類があって、美味しい。」となれば、他店との差別化も図れます。今回はそんなビールの種類についてご紹介してきます。

ビールの種類について

ビールの種類

一口にビールと言っても実に様々な種類がありますが、まずはそもそも、ビールとはどんなお酒を指して言うのでしょうか?

日本では、ビールの定義を酒税法第3条第12号で次のように定めています。

(イ) 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの。(アルコール分が20度未満のもの)

(ロ) 麦芽、ホップ、水、及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの。(アルコール分が20度未満のもの)但し、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の十分の五をこえないものに限る。

難しく聞こえるかもしれませんが、麦芽、ホップ、水、及び麦その他の政令で定める物品(麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類など)を原料として発酵させたものがビールで、この麦芽の半分をこえて使うと、ビールではなく発泡酒ということになります。しかし、麦芽は大麦麦芽とは限りません。

例えば、小麦麦芽を使ったドイツのバイツェンビールもビールに分類されます。また、発酵も酵母による発酵とは限らないので、ランビックのように酵母による発酵と乳酸菌による発酵が同時に行われるものもビールに分類されます。さらに米・スターチなどの優れたでんぷん原料を使うと、濁りの原因になるたんぱく質が少ないという特徴を持つビールが出来上がります。

こうした副原料を使うと、たんぱく質やアミノ酸などの少ないすっきりとした味わいのあるビールとなり、一方、副原料を使わないビールは麦芽の特徴が強く出た味わいのあるビールとなります。日本でよく「麦芽100%」と銘打っているビールがそうです。

このように、ビールは原料、発酵方法、副原料によって、様々な味わいに変化し、分類されるのです。

日本で主に造られているビールの種類とは

美味しそうなビール

日本では前述した酒税法により、麦芽・ホップ・水のほかに副原料として、米・とうもろこし(コーン)・でんぷん(スターチ)・糖類等を使用するビールが主流です。それぞれのビールに使用された原料(水を除く)はラベルなどに表示されていますので、それをよんで味を比べてみるのも面白いでしょう。

以下、日本のビールの主原料になるものを見ていきましょう。

麦芽(ビール大麦)

麦芽は主として二条大麦(ビール大麦)からつくられます。この麦がビール醸造用 に使用されるためには、次のような必要条件を満たしていないといけません。

  1. 穀粒の大きさ、形状が均一で大粒であること。
  2. 穀皮が薄いこと。
  3. でんぷん含量が多く、たんぱく含量が適正であること。
  4. 発芽力が均一で、しかも旺盛なこと。
  5. 麦芽にした際、酵素力が強いこと。
  6. 麦芽の糖化が容易で、エキスの発酵性がよいこと。

ビール大麦は日本各地で栽培されていますが、現在使われている麦芽の大部分は品質、価格面で優れているカナダ、オーストラリア、ヨーロッパ各国などからの輸入麦芽が多くなります。

ホップ

ビールの原料の中で最も特色があるのがホップです。

ホップとは多年生、雌雄異株のつる性の植物の事で、ビールの醸造には雌株につく受精していない毬花を8~9月に収穫して使用します。
ホップがビールに果たす重要な役割として

  1. ビールに独特な芳香と爽快な苦味を与えること。
  2. 麦汁の過剰なたんぱく質を沈殿・分離させ、ビールを清く澄んだものにすること。
  3. 雑菌の繁殖を抑え、ビールの腐敗を防ぐこと。
  4. ビールの泡もちをよりよくすること。

などがあります。

このような作用はホップの有効成分であるルプリン(黄色い花粉のように見える樹脂の粒)の働きによってできるものです。
世界的にホップの生産地は緯度で35~55度の間に位置しており、日本では東北地方など気候の冷涼な所で栽培されていますが、現在ビール醸造に使用する多くのホップはドイツ、チェコなど海外からの輸入ホップです。

以上のビール麦芽、ホップに醸造用の水を加えてビールは生産されます。

水はビールの品質にとても大きな影響を与えるもので、適質の水が得られることが工場の立地を決める際の重要な条件となっているほどです。

当然、水質条件もきびしく、成分だけでなく無色・透明・無味・無臭で、生物的に汚染されていないことももちろん、水質も吟味されます。
一般的に淡色ビール(日本の普通のビール)にはカルシウム、マグネシウムや炭酸塩の含有量の比較的少ない軟水が適し、逆に濃色ビールには硬水がよいとされています。

これは抑えよう!おすすめ世界のビールを紹介

世界のビール

日本のビールは以上のような定義がありますが、ビールの世界の奥深さはまだまだです。世界にはたくさんの種類のビールがあります。

その中でも、押さえておきたい、いくつかの世界のビールをご紹介します。

【ベルギー】 デュベル
ベルギー産のこのビールは「世界一魔性を秘めたビール」と言われています。それほどまでに人々を魅了してやまないビールというわけです。クリーミーで腰の強い泡立ちが特徴で、アルコール度数は高めですが、それを感じさせない口当たりと、甘い香りが人々を魅惑の世界へと連れていってくれる、そう幻惑してしまいそうなビールなのです。酵母を残して瓶詰めをしているので、シャンパンのように瓶内で発酵が継続しているため、きめの細かい、クリーミーな泡が誕生しているわけです。
【イギリス】 ボディントン パブエール
こちらのビールは、なんと缶の中に窒素ガス玉が入っており、生クリームのようなクリーミーな泡が立つことが特徴です。これをイギリスのマンチェスターでは「マンチェスターの泡」と呼んでいます。さっぱりとフルーティな風味がして、後味に苦みがくるので、味の濃い食べ物などと良く合うビールです。
【タイ】シンハービール
1939年にタイ王室より、特に優れた品にしか与えられない神鳥ガルーダのラベルを授与した由緒正しきプレミアムビールが、このシンハービールです。世界でも有数の高級麦芽を使用し、苦みが強く、深いコクが特徴のビールです。エスニックの国、タイで生まれただけあって、カレーやスパイシーな料理に非常によく合います。
【アメリカ】コナ ファイヤーロック ペールエール
こちらは赤みがかった濃い色で、泡立ちが美しいアメリカンペールエールのビールです。カラメルのように甘く香ばしい香りと、苦みと深いコクが特徴的です。
【オランダ】グロールシュ·プレミアムラガー
最近、日本でもプレミアム系のビールが人気を得ていますが、このグロールシュ・プレミアムラガーはそんな日本のプレミアムビールに近い味わいをもったビールです。飲みやすく爽快なのどごしですが、しっかりとコクがあり、実に調和のとれたビールと言えるでしょう。

ビールイベントに参加して勉強しよう!

ビールイベントの女性

世界にはさまざまな特徴を持ったビールがありますが、それらを実際に自分の口で味わうことで、ビールごとの違いを勉強しましょう。そのためには、世界中のビールを飲み比べることのできる、ビールイベントに参加することが最も効果的です。

例えば、東京・千代田区の日比谷公園 噴水広場をはじめ、日本各地にて開催されるドイツビールを楽しむイベント、「オクトーバーフェスト」が挙げられます。

オクトーバーフェストでは、日本初上陸の樽生ドイツビールをはじめ、ソーセージやアイスバイン、シュニッツェルなどのドイツ料理が楽しめるイベントです。本場ミュンヘンのオクトーバーフェストでも公式バンドとして活躍中のドイツ楽団のライブもあり、ドイツビールを思う存分味わえるビールイベントです。

イベント詳細: https://www.oktober-fest.jp/

また、さいたま新都心けやきひろばでは、春と秋の年二回、けやきひろばビール祭りを開催しています。

日本最大級のクラフトビールの祭典で、日本全国のブルワリーに加え、海外のビールを含む78 店舗400 種類以上(予定)のビールがラインナップします。

イベント詳細:http://www.beerkeyaki.jp/

神奈川県・横浜市の山下公園や東京都・港区の六本木ヒルズアリーナなど、日本各地でベルギービールウィークエンドが定期的に開催されています。

個性豊かな数多くのベルギービールとベルギーの伝統料理が楽しめるビールイベントです。

イベント詳細:https://belgianbeerweekend.jp/ja/index.html

上記以外でも日本各地で様々なビールイベントが時期ごとに開催されていますので、ネットなどを上手に活用して参加してみましょう。

まとめ

ビールと枝豆

いかがでしょうか?

ビールと一口に言ってもビールごとに様々な特徴があり、それによって味わいも大きく変化することがお分かりいただけたかと思います。日本国内で開催されるビールイベントに進んで参加し、自分自身でたくさんの種類のビールを飲み、それぞれの味を知ることが大切です。

他店にはない自分で選んだビールをラインナップし、他店との差別化を図っていきましょう!

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