料理の写真にこだわってSNSマーケティングを最適化しよう

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料理の写真を撮るスマートフォン

LINEを使って友人や家族と連絡を取り合っている人も、店舗の公式ホームぺージ以外でFacebookページを運用している人も、これをお読みの皆様の中には多くいらっしゃるかと思います。皆様がご使用になられているLINEやFacebookとはSNSと分類される新しいメディア、つまり、新たなコミュニケーション媒体のことを指します。SNSは世界中で普及しており、今日の日本においても使わない人はほとんどいないとまでされています。

多くの人にとって身近なものとなったSNSは、いまや水道や電気と同様の社会インフラと化していると言っても過言ではないでしょう。そのようなSNSを、商売に活かさない手はありません。SNSを活用して店舗を繁盛させる方法を、SNSマーケティングといいます。

そこで今回は、SNSマーケティングとはどういうものなのか、SNSマーケティングをうまく行って店舗を繁盛に導くにはどうしたらよいのかについてご紹介いたします。

SNSとは

SNSをする人々

SNSという言葉は聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、正確な意味についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。そこで、SNSとは何かについて改めて確認しておきましょう。

SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの頭文字をとった略称のことです。広義の意味としては人と人から人と企業をつなげるネットワークを構築するインターネットサービスのことです。コメント機能のあるブログや2ちゃんねるのような電子掲示板も、広い意味ではSNSになります。

狭義の意味では、情報の発信者と受信者がお互いに平等な立場でやり取りができる、インターネット上のコミュニケーションシステムを指します。この意味においては、「管理人」と「コメントを書く人」というような、関係が固定化しているブログはSNSにはなりません。

SNSについてよく理解するためには、新聞やテレビなどの「マスメディア」と比較するのが1番分かりやすいでしょう。マスメディアは、一方通行の情報発信媒体です。新聞の投書欄などを使えば情報の受信者が情報を発信することも可能ですが、情報発信側と受信側は明確に分かれています。発信者と受信者の関係は固定的で、入れ替わることもありません。

これに対して、SNSの最初のSを指すソーシャルメディアは、情報発信側と受信側の間の壁が非常に低いのが特徴です。SNSでは、その時その時で受信者側の人が簡単に発信者にもなり得ます。受信した情報を今度は自分が発信者として、自分の友人や知人、あるいは同じシステムを利用している見ず知らずの人に広めるのです。こうした現象を「拡散」と言います。このように、情報の発信者と受信者が簡単に入れ替わる「双方向性」と、情報が簡単に広がる「拡散性」を持ったメディアをソーシャルメディアと呼び、それができるシステムをSNSというのです。

SNSマーケティングとは

PCでラクラクマーケティング

SNSが広まった背景には、パソコンやスマートフォンなどの普及によってSNSサービスを活用できるツールが発展、浸透したことがあります。以前であれば、情報発信をするためには相応の機材や多くの資金が必要でしたが、今はスマートフォンさえあれば十分です。つまり、手軽に誰でも発信者になれる時代なのです。

その反面、あまりの手軽さに情報が氾濫し、信憑性の低い情報も増えました。その結果、あまりの情報の多さから、消費者は物を買ったり、店を選んだりする場合にどの情報を信じればよいのか分からなくなってきているのです。そうした状況に対処するため、人は何かを選択する時には、知人の紹介や著名人のおすすめなど、信憑性が高いと思われる情報を自分で取捨選択するようになってきたのです。情報の選別する際の信頼できる情報源として、SNSは台頭してきました。反対に言えば、企業や店の発信する一方的な情報を、簡単には信じてくれない時代だとも言えます。

こうした状況に対応し、自社の商品や店舗の優秀性を分かってもらうためには、消費者が信頼している情報源であるSNSを活用し、その中に店舗の情報をうまく載せていくことが必要となります。SNSを活用したこのような活動を、SNSマーケティングと呼びます。

世界中にはSNSサービスが非常にたくさんあり、国によってどれが活用されているかは異なります。その中で、日本ではどのSNSが有力で、どういう現状なのか改めてご紹介いたします。言葉を換えれば、以下のSNSを活用してマーケティングをおこなうことが、日本におけるSNSマーケティングなのです。

Facebook(フェイスブック)

  • 国内月間アクティブユーザー数:2800万人
  • 利用率:56.1%

今や利用している飲食店も多いとされるSNSが、Facebookです。Facebookは実名で登録しなければならないことから、発信する情報に対する信頼性が高いのが特徴です。SNSマーケティングとしては、店舗のページをホームページのように作成し、その「ファン」になってくれた人に対する情報発信をするのが主となります。その情報を受信者が気に入れば、今度はその情報を自分の友人や家族、知り合いに拡散してくれるため、理論的には無限に情報が広がっていきます。

Twitter(ツイッター)

  • 国内月間アクティブユーザー数:4500万人
  • 利用率:70.2%

Twitterは、「ツイート」と呼ばれる140字以内のメッセージや画像、動画、URLを発信できるSNSです。自分が登録した人(フォロー)や企業のツイートを適宜受け取り、Facebookと同様に自分が情報を拡散できます。ただし、店舗のページは作れないので、あくまで旬の情報をその都度流すという目的に向いています。

LINE(ライン)

  • 月間アクティブユーザー数:7000万人
  • 利用率:96.6%

日本における最大のSNSは、LINEだと言ってもよいでしょう。年代、性別に関係なく利用している人は非常に多いのが特徴です。以前はビジネスに使いにくく、いざ利用するにも非常に高額の料金を支払う必要がありました。しかし、現在はLINE@という無料の企業向け販促サービスができ、Facebookと同様の店舗ページの作成、そして、情報発信と拡散ができるようになりました。

Instagram(インスタグラム)

  • 月間アクティブユーザー数:2000万人
  • 利用率:84.7%

Instagramは「インスタグラム」と読み、写真を中心に投稿、共有、拡散させていくSNSサービスです。他のSNSサービスに比べれば利用者数は少ないですが、ユーザー増加の加速度という点ではSNSの中で1番です。その理由は、投稿の仕方が非常に簡単だということと、写真の加工アプリが内蔵されているので、自分の撮った写真を手軽に魅力的なものに変え、発信することができることがあげられます。特に、外食行動の活発な若い女性の利用者が多いため、飲食店が行うSNSマーケティングとしては必ず押さえたいものです。

SNSマーケティングで写真が重要な理由

旅の思い出

SNSを利用したSNSマーケティングを行ううえで、文章による情報提供よりも重要な要素は「写真」となります。

その理由の1つには、「インスタ映え」という言葉が流行語大賞をとったように、女性は飲食店に行くと食べた料理を写真に撮ることが多いとされます。それだけに留まらず、インスタグラムを利用する女性は、撮った写真をSNSにアップするということをおこなっているのです。したがって、「写真に撮りたくなる料理」を提供することが、店舗の情報拡散につながるのです。

もう1つは、飲食店を選ぶ時の判断材料として、文字情報ではなく写真から視覚的に感じる「美味しそう」という印象でお店を選択するようになってきているということです。

SNSが隆盛を極める時代の中で繁盛店になるには、常に「写真」を意識していくことが非常に重要なのです。

料理写真を美味しそうに撮るための5つのポイント

SNSに写真を投稿する女性

集客につながる料理の写真とは、ずばり「美味しそうに見える写真」以外にありません。美味しそうに見える写真を用意することは、料理専門のプロカメラマンに依頼すればいくらでも可能となりますが、相当の費用もかかります。また、掲載する写真をプロに毎回依頼していたのでは、その日の食材で作った料理をすぐに発信して、当日の集客につなげるというスピード感は実現しません。そのため、プロではなく自分で写真を撮ることが求められます。撮り方にひと工夫すれば、素人でもスマホ内蔵のカメラで美味しそうな料理写真を撮影できるようになります。自分で写真を撮ることができれば、非常にスピード感のあるSNSマーケティングを実行することが可能になります。

そのための写真撮影のポイントは以下の5つです。

1:大切なのは「シズル感」

1番重視しなければならないのは「シズル感」です。「シズル感」とは写真用語のことで、たとえばステーキが焼けている時の「ジュージュー」という音が画像であっても伝わってくるような印象を見る人に与えることです。

具体的には、温かい料理は温かいこと、冷たい料理は冷たいこと、新鮮な食材は新鮮だということを写真表現で伝えることなのです。この「シズル感」が伝わった写真を見た人は「美味しそう」だと感じ、来店意欲が喚起されるのです。

2:料理は作りたてをななめ45度から撮る

たとえばイクラの軍艦巻の写真を撮る場合、握って1分もすれば海苔はパリッとした感じがなくなってしまいます。そのような状態ですと、全く美味しそうとは感じません。イクラの軍艦巻以外の料理も、作りたてで湯気などが出ているものが1番美味しく見えます。ですから、まずは作り立ての料理を撮影するのが大原則です。

そして、見栄えを最大限良くするには、ななめ45度くらい上から撮影するのが1番良いでしょう。最近では真上から撮る写真も流行っていますが、キレイに撮るのは少々難しいため、ななめ45度で撮りましょう。

3:明るい日に窓際で撮る

フラッシュを焚いて撮影した写真を美味しく見せるには、レンズにフィルターをかけたり、絞りを調節するなどのテクニックが必要となります。様々な技術を要するこの撮り方を、スマホで撮影するのはほとんど不可能でしょう。限られた機材と写真技術で美味しそうに撮影するには、自然光が1番です。

そこで、可能であれば晴れた日の窓際に料理を持って行き、直射日光が弱まる、太陽が雲に隠れた瞬間に撮影しましょう。そうすれば、直射日光が当たりすぎて写真が白くなりすぎることを抑えられます。また、料理の反対側から日が射している逆光状態での撮影のほうが、美味しそうに撮れるでしょう。

4:できるだけ料理に「寄って」撮る

「寄る」というのは「アップにする」という意味です。写真に詳しくない場合、「料理の器全体をフレームに入れなければならない」と思いがちです。メニュー写真の場合はアリなのですが、SNS用の写真は逆効果となります。フレームから料理がはみ出ても構いませんから、できるだけ寄って撮影しましょう。料理の中央は写真の中央に持ってこず、器の端が切れている構図がベストです。

5:周囲をぼかす

料理専門のプロカメラマンは、「レンズの絞りを小さくして被写界深度を浅く」して撮影します。これは、料理で1番見せたい部分以外はぼかすというテクニックです。スマホではレンズの調節ができないのでこの方法は難しいですが、この後ご紹介する無料の写真加工アプリを使えば可能となります。ぜひチャレンジしてみましょう。

料理写真に活用したい写真加工アプリ

写真をチェックする男性

料理専門のプロカメラマンでも、撮影した写真をそのままネットや雑誌に載せたりすることはほとんどありません。多くの場合はPhotoshopなどの写真加工アプリを使って、より美味しそうに写真を加工して掲載しています。Photoshopは一般向けにも販売されていますし、多少パソコンや写真に詳しければ使うこともできるでしょう。しかし、価格が非常に高額のうえ、なかなか大変な作業となります。

そのような時に活用したいのが、スマホでも無料でダウンロードできる写真加工アプリです。写真加工アプリの中で、使い方が簡単なものをいくつかご紹介いたしますので、撮影した写真をいろいろと加工してみてください。自分が1番美味しそうと思える写真に加工したうえで、SNSに載せるようにしましょう。

写真加工の基本

加工の基本を理解しておきましょう。料理の写真を美味しそうに見せるのは、赤や黄といった暖色です。青などの寒色は食欲を減退させるので、青みが強い料理写真は美味しそうに見えません。また、温かい料理の場合は冷めた印象になってしまいます。ですから、加工の基本は赤みを強くすることだと理解してください。

ただし、サラダなどの写真で赤みや黄みなどの暖色を強くすると、新鮮さがないように見えるので注意しましょう。

料理写真を美味しそうに加工できる無料アプリ

Foodie(フーディー)

食べ物の撮影に特化した加工アプリです。シズル感を与えるフィルターを「サクサク」「ジューシー」などを直感的な言葉で選べるので、非常に使いやすいです。

おいしくなるカメラ

こちらのフィルターは、「カフェ」「イタリアン」といった業態でも選べることが特徴です。また、上記でご紹介した周囲をぼかす機能もあります。

HDフードカメラ

光の加減を細かく調整できるので、まるでプロが撮ったような写真に加工することができます。

The Steamer(ザ・スチーマー)

その名の通り、湯気の効果を写真に加えることのできるアプリです。熱い料理を熱々に見せてシズル感を演出できます。

超!美味しく変換

こちらは、パソコンで使える非常に簡単な料理写真加工サービスです。細かいことはできませんが、写真をアップロードして変換ボタンを押すだけで、赤みを加えた美味しそうなものに全自動で加工してくれます。

まとめ

SNSを楽しむ二人の女性

いかがでしょうか?

これからの集客・販促には、SNSマーケティングへの取り組みが不可欠だということ、SNSマーケティングにおいては料理写真の重要性が非常に高いこと、そして、撮影した写真はシズル感のある美味しそうなものに加工する必要があることをお分かりいただけたかと思います。

シズル感のある写真を使って、できるだけ頻繁に旬な情報をSNSを使って発信するだけで自然に拡散し、店舗の集客に大きく貢献するはずです。ぜひチャレンジしてみてください。