レストラン開業に最適な立地はどこ?

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レストラン店舗イメージ

レストランの物件探しは容易なことではありません。探し始めてすぐに見つかるということはほとんどなく、3、4か月はかかるのがふつうです。資金の融資を受ける場合は立地を考え物件を決めなければなりませんが、まだ契約を結ぶ必要はないので、慌てずじっくり選ぶようにしましょう。

ここでは、レストランを開業する際の立地と物件選びのポイントを紹介していきますので参考にしてください。

レストラン開業の立地の考え方

レストラン立地イメージ

レストラン開業の事業計画を立てる際は、まず、「何を売りにして、どんな客層をターゲットに、どんなお店にしたいのか」というコンセプトを明確にします。次に、コンセプトに基づいて出店したい立地および物件探しを始めることになります。

かつては、飲食店の売上を左右するのは「立地」とされ、駅前の人通りの多い場所は「一等地」「好立地」として人気が集中していました。一等地のメリットは、通りがかりのフリー客でも取り込みやすく、宣伝費をかけなくても確実に集客が見込める点です。

それに対して、大通りから1本入った二等地といわれるエリアは、宣伝費をかけてお店の存在をアピールする必要があります。そしてお店を覚えてもらい、リピーターになってもらうために他店との差別化を図るなどの経営努力が求められます。しかし、一等地に比較して家賃が安いので、その分を材料費や人件費に回すことができるため、質のよい料理とサービスを提供できるというメリットがあります。

飲食店は、開業してから経営が軌道に乗るまで6か月はかかるといわれます。その間には売上がほとんどない月もあるでしょう。しかし、家賃と材料費、人件費の固定費は削ることができませんから、運転資金として経費の6か月分をいつでも現金化できる状態で確保しておくことが望ましいとされています。

これまでは、開業後数か月で資金が底をついてしまい、敗退を余儀なくされるお店が多かったのですが、最近はそうした事態を避けるために、最初から家賃の安い二等地の店舗を探すケースが増えています。また、ネット社会の現代はグルメサイトやお店のホームページなどを見て、アクセスが多少悪くても「そのお店でなければ食べられないもの」を求めて足を伸ばすお客様が増えており、立地に対する考え方は年々変化してきています。

レストラン開業の立地を選ぶポイント

レストランの女性客

立地と物件は、「外観が気に入ったから」「家賃が安いから」といった理由で安易に選ぶと後悔することになります。店舗は一度入居すれば簡単に移転することはできませんので、次のような点をチェックポイントとして探すようにしましょう。

コンセプトと客層が合っているか

客層は一般に、学生層、ビジネス層、シングル層、主婦層、ファミリー層、シニア層、富裕層などに分けられます。

ビジネスパーソンを対象としてカジュアルなレストランを開きたいという場合は、立地はビジネス街で、テナントビルの2階や地下などが向いています。

ファミリー層やシニア層をターゲットとするのであれば、商店街や住宅街で、小さい子どもや足腰の弱い高齢者でも出入りしやすい路面店(1階)か、エレベーターのあるビルの空中階が適しています。

フリー客より予約客に重きを置くお店なら、にぎやかな大通りから少し奥まった場所で、隠れ家的な趣のある店舗のほうがふさわしいでしょう。

家賃は適正か

店舗の家賃は、売上の10%以内に納まる額が適正とされています。たとえば、月の売上予測が300万円とした場合、家賃が30万円前後の物件を探すようにします。

飲食店向けの物件は、保証金が家賃の10か月分、それに敷金、礼金、仲介手数料それぞれ1か月分ずつで、計13か月分を契約時に支払うのが慣例になっています(関東の場合)。家賃が30万円であれば390万円を準備する必要があります。

保証金は、万一家賃を払えなくなった場合などに、その分を担保するために預けるものですが、売上がなくて家賃が払えないとしても、保証金から補填してもらうことはできません。賃貸借契約書に、「敷金や保証金から取り崩すことは認めません」という文言が記載されていて、ビルオーナーによっては家賃を3か月以上滞納すると、契約の解除通知を送付することがあります。そうした結果にならないためにも、無理なく払い続けられる家賃かどうか、事前によく検討しましょう。

同じエリア内の競合店について

出店エリアを探す際は、競合店の有無を調べることも大切です。もし、同じ業種のお店が全然ないとすると、そこは需要がないことを意味しますから、かえってリスクが大きいといえます。

競合店があっても、駅から自分の店までの導線上になければ、条件としては問題ないといえます。むしろ、強い競合店があるほうがサービスのしかたやメニューの作り方などいろいろな面で参考にできるので、プラスになることが多いでしょう。

ジャンル別に人気のエリアを見てみよう

おしゃれな場所にあるレストラン

レストランとひと口に言っても、フレンチやイタリアン、ロシア、メキシコなど数多くのジャンルがあります。ここではフレンチ、イタリアン、アジアンがどのようなエリアに多く出店しているのかを見ていきましょう。

フレンチの聖地は神楽坂

フレンチレストランといえば神楽坂です。神楽坂にはカジュアルなビストロから正統派のグランドメゾンまで多くのフレンチレストランが軒を連ねています。なぜ、神楽坂が「プチ・フランス」と呼ばれる街になったのかというと、フランス政府公式の東京日仏学院(現アンスティチュ・フランセ東京)が神楽坂にあり、その影響によるものといわれています。また、神楽坂がパリのモンマルトルに似ていることも理由の1つといわれます。

そのほか、目黒区、世田谷区、港区など大使館や大手企業の多いエリアもフレンチレストランの激戦区です。

イタリアンは東京に次いで群馬県が2位

イタリアンレストランが最も多いのは東京ですが、2位が意外にも群馬県といわれています。群馬はパスタの原料である小麦粉の名産地で、高崎市では市民が協力して「パスタの街」をアピールしているのが上位ランキングの理由のようです。

また、イタリアンは魚介類や野菜を多く使うことから、海の幸・山の幸に恵まれた鎌倉も、おしゃれなイタリアンが多い街として知られています。

アジアン(エスニック)は東京の東部に多い

インドやタイ、ベトナム、ミャンマーなどのアジアンレストランは、東京の江戸川区、葛飾区、墨田区などの東部に多く見られます。このエリアは比較的家賃が安いのでアジア系の学生に人気があり、その影響でアジアンレストランが増えてきたようです。

まとめ

おしゃれなレストランテラス

いかがでしょうか?

物件探しのポイントを紹介してきましたが、最も重要なのは現地に足を運んで自分の目で確認することです。インターネットなどの情報では人通りの多いエリアとなっていたのに、自分がターゲットとする客層はほとんど通らず、まったく当て外れだったなどということもあり得ます。それではどんなに宣伝活動をしても効果は期待できません。

不動産会社と契約を結ぶ前に、実際に駅から歩いて見たり、競合店に寄ってお客様の入りを観察したりして、徹底的にチェックしてみましょう。少しでも不安があれば、ほかの物件も当たってみるなど、気持ちに余裕をもって探すことが大切です。

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