レストランが従業員満足度を高めるための取り組み方法

飲食店

レストランなどの飲食店の場合だと「顧客満足度」を意識するのは当たり前のことですよね。だから、多くの飲食店は顧客向けのサービスの強化しようと必死に取り組んでいます。でも、ここで忘れてはならないのが「誰がお店を支えているのか」ということ。

つまり、従業員の存在を忘れてはいけません。働いてくれる従業員がいるからこそ、お店が回ってお客様への対応ができるのです。だからこそ、レストランでは従業員の満足度も考えていく必要があると言えるでしょう。

従業員満足度の高い職場とは?

そもそも、従業員の満足度とは何なのでしょうか。

これはESと呼ばれており、福利厚生や職場環境、スタッフマネジメントやモチベーションを向上する仕組みの有無などが含まれています。

この数値が高ければ高い程に、従業員は会社に対して不満を抱きにくく、離職率も低い傾向にあります。では、どのような職場が従業員の満足度に繋がっているのでしょうか。

福利厚生がしっかりしている

社会保険や有給、社員割引などの福利厚生が整っている職場は従業員から好まれます。とは言え、福利厚生に関しては当たり前という認識を持たれているので、ここが整っていたとしても、従業員満足度には直結しない可能性があります。

むしろ、福利厚生がなければ、従業員は不満を抱きますし、新人採用などに関しても他店舗より不利になるので必ず整えておきたい部分です。

職場環境が整っている

毎日働く職場の環境が整っていることは非常に重要です。従業員が事故なく働きやすい店内になっているか、オペレーションに無理のない導線になっているか、業務に必要なツールは揃っているかなど、お客様の過ごしやすさだけではなく従業員の働きやすさにも配慮をしましょう。

評価制度の充実

いくら必死に仕事をしても上から評価されないような職場では従業員は満足することはないでしょう。例えば、AさんとBさんがいて、明らかにAさんの方が仕事ができるにも関わらず、二人の給与が同じだったらどうでしょうか。

間違いなくAさんは職場に対して不満をいだき、もっと自分の評価をしてくれる会社への転職を考えてしまうでしょう。、評価制度を作って、従業員の能力が給与などに反映される仕組みつくりは必須と言えます。

スキルアップの機会が豊富

人は生活のために働くわけですが、それだけはなく、自身のスキルアップも目指しています。、仕事を通じて、スキルアップできる機会があることは、従業員満足度にも繋がってきます。、社内研修を多くして、従業員の様々な能力を伸ばす機会を与えることは重要と言えるでしょう。

従業員満足度を高めるメリット

どのような職場環境が従業員満足度に繋がるのかは前項でお話した通りです。では、これらを積極的に導入することによって会社にはどのようなメリットがあるのでしょうか。それについて説明していきます。

生産性の向上

従業員の満足度があがるということは、それだけ会社に対する「帰属心」が強まるということです。その為、会社の為に頑張ろうと思ってくれるようになり、その気持ちは日々の業務にも現れてきます。すると、仕事のひとつひととが丁寧且つ迅速になってくるので、生産性が高まってくることでしょう。

このような環境になってくると、今まではホールを3人で回すのもしんどかったにも関わらず、3人いれば十分というようなことも起きてきます。つまり、会社にとっては、人件費の削減にも繋がりますし、従業員がしっかりと働いてくれることによって、お客さんからの評価も良くなることは間違いありません。

離職率の低下

ご存じの通り、今の時代はどの飲食店も人材不足に悩まされています。求人を出しても人が集まらない始末。一人の従業員が欠けるだけでもお店には大きな痛手となってしまうことは言うまでもありません。

このように、採用が難しい時代では「雇う」のではなく「辞めさせない」ということが重要になってきます。だからこそ、従業員満足度の向上がカギを握るのです。従業員が会社に対して満足してくれていれば「辞める」という発想にはなりません。

つまり、会社の離職率は大きく低下するのです。会社にとってみれば、採用の心配がないどころか、新人を教育する手間も省けるのでまさに一石二鳥となります。業務に慣れたスタッフが同じ環境で働いてくれるなど、良いこと尽くしとなります。

人件費などのコストダウンが実現!

「人材は人財である」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。お店で働いてくれるスタッフは「財産」なのです。そして、当然ながら会社の売上にも大きく左右してきます。スタッフが一人辞めてしまうと、新しく人をいれるために、広告を打ったりする必要がある為にコストがかかります。

また、新しいスタッフを入れて、教育をして…という過程は避けて通れないので、この間に生産性も大きくダウンしてしまいます。その間に、目に見えない部分での売上低下が起きてしまうので、会社には大きな損失となってしまうことでしょう。

ある統計によると、人材が3年以内に辞めてしまうと企業には1000万円以上の損失がでると発表されています。つまり、仮に2人辞めてしまうとそれだけで2000万円の損失が出るわけですから、従業員満足度を高めて離職率を減らすことの重要性はお分かり頂けるでしょう。

今日から始められる従業員満足度を高める取り組み

では、どのような取り組みをすれば従業員満足度をアップさせることが出来るのでしょうか。ここでは、今すぐできる簡単な取り組みをいくつか紹介したいと思います。

  • 評価制度の導入

先ほども少し触れましたが、従業員にとって「自分が評価されない」ということほど、モチベーションが下がることはありません。、評価制度を導入するようにしましょう。評価制度に関しては、項目を細かく分けて「何をすれば」「何ができれば」自分が評価してもらえるのかをハッキリさせておくことがポイントとなっています。

よく「評価制度を導入しても従業員の働き方が変わらない」といった声があるのですが、これは、形だけの評価制度で、従業員の心を動かすだけの内容になっていないことがほとんどです。

  • 金銭報酬の充実

やはり、何と言っても金銭的な報酬ほど満足度に直結するものはありません。いくら働いてもいつまでも給与が低ければ、人はそこで働こうとは思わないですよね。、評価制度の中に「給与の引き上げ」という項目をいれて、従業員のスキルに応じて給与がアップする仕組みを導入していきましょう。

また、毎月の給与もそうですが、それだけでなく、ボーナス制度も充実させていけば、さらに従業員の満足度を高めることが可能となります。

  • 所属報酬の充実

所属報酬という聴き慣れない言葉を使いましたが、これは簡単に言ってしまうと、会社に属していることでメリットを感じられるかどうかということです。例えば、その一つが企業理念となります。

自分の所属している会社ではどういった理念を持ち、どういった活動を行っているのか。これに共感できなければ、人はその職場で働きたいとは思わないです。、企業理念を練り上げて、ひとりでも多くのスタッフに共感してもらえるような仕組みつくりは必要不可欠といえるでしょう。

また、所属報酬の中には、職場での人間関係も含まれています。例え、給与に満足していても、人間関係が悪く出社することがストレスになるような環境では職場への満足度は薄れてしまいます。

管理者が従業員の職場での人間関係を常に把握して、トラブルがある時は即座に対応することが重要と言えるでしょう。

業務改善助成金について

業務改善助成金とは、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引き上げを図るための制度です。生産性向上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、事業場内最低賃金を一定額引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部を助成するものです。

支給の要件としては賃金引上計画を策定すること、事業場内最低賃金を一定額引上げ支払うことなどがあり、生産性向上のための設備・機器導入例としては以下のようなものがあげられます。

  • POSレジシステム導入による在庫管理の短縮
  • 顧客・在庫・帳票管理システム導入による業務の効率化
  • 専門家による業務フロー見直しによる顧客回転率の向上

    この助成金を利用して職場環境の改善をはかることで従業員満足度向上にもつながります。申請条件、申請方法など、詳しくはこちらを確認してください。

    まとめ

    以上が、従業員満足度を高めるための取り組みとなります。評価制度は作るのに若干時間はかかりますが、それ以外は直ぐにできると思います。いきなり全部の項目をするのは大変でしょうから、まずは一つずつ職場に導入していき、従業員があなたの会社で働いていることを誇りに思えるような環境を作ることをお勧めします。

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