レストラン経営に関わる会計や税金の種類について教えます!

開業・経営

レストランのシェフ

レストランを開店した時、主な業務はお客さんへの食事の提供となります。お店の自慢の料理を出して喜んでもらい、それが積み重なって常連客が増える…凄く素敵なことですよね。

当たり前のことですが、お金をもらってのサービス提供になるので、ここには「会計」が発生します。ただ、専門的な知識がない方にとっては、会計はどうしたら良いのかといったことや、どういった勘定科目があるのか、さらには支払うべき税金の種類などが分からないこともあるでしょう。

そこでこの記事ではレストラン経営に関わるお金の部分を詳しく説明していきます。

レストラン経営における会計の基礎知識

会計の基本

1. 損益分岐点を明確にしよう

会計でもっとも意識していきたいのが、損益分岐点です。損益分岐点とは、売上がどうなった時に利益が残るのかの数字です。

例えば、1ヶ月のお店の維持費や人件費などの合計が丁度100万円だったとします。この場合、月に100万円の売上があれば、ちょうどプラスマイナス0になるので100万円が損益分岐点となります。経営をしていく上では、損益分岐点よりも上の売上を目指していくわけですが、開業初期の頃は、とにかく損益分岐点を意識して、そこを目標として経営方針を立てると良いでしょう。

2. 覚えておきたいレストランの3大経費について

飲食店と経営する上で常に頭に入れておきたいのが「材料費」「人件費」「家賃」の3つです。この3つはレストラン経営をする上で100%発生する経費となっています。また、材料費と人件費に関してはオーナーが自分で管理することもできるので、利益率が低いと思えば、この2つを調節することによって利益を出すことも不可能ではありません。ただ、だからといって従業員の給与を下げるなど極端なことをしてしまうと、彼らの反感を買ってしまいお店が回らなくなるリスクがあるので、止めておきましょう。

3. 必須業務!現金管理とは?

レストランの日常業務の中には1日の売上の確認といったものがあります。これは1日の売上とレジの中の現金が一致しているかを確認するものです。お金を数えてレジスターの情報と見比べると実に簡単な会計業務ではありますが、実際にやってみると、なかなか数字が合わないことが多いです。

その理由は、スタッフの違算(異なった清算をしてしまうこと)で、お客様にお釣りを多く渡してしまったり、時にはお釣りを少なく渡してしまったり…。こういったトラブルが起きると数字が合わなくなります。必ず現金管理を行って売上を確認すると同時に会計に関係するミスが従業員の中で発生してしないかを確認するようにしましょう。もし、特定のスタッフの違算が目立つようであればレジ担当から外すなどの処置も必要かもしれません。

レストランの勘定科目について

勘定科目について

そもそも勘定科目とは何なのかでしょうか。勘定科目とは、取引の内容を示す種類のようなものです。一口に会計といっても材料費なのか、それとも雑費なのかによって種類が異なってきますよね。こういった種類をまとめて勘定科目といいます。

レストラン経営においては、何が勘定科目としてみなされているのでしょうか。勘定科目は以下の3グループに分類されています。

  • 資産…現金、普通預金、当座預金など
  • 負債…買掛金、借入金、資本金など
  • 収益…売上、仕入れ、賃金など

会計業務において、主に扱っていくのは収益のグループになることでしょう。売上は、レストランでの売上の収益をあらわし、仕入れは、材料費の購入金額、賃金などは従業員に支払った金額となります。また、開業時に借り入れを行っており、それに対しての利息が発生する場合もこの収益グループで計算されます。

レストラン経営に関わる税金の種類

税金は、法人で経営するのか、個人で経営するのかによっても変わってきますが、少なからずお店を営むのであれば、税金の支払い義務が発生します。そして、レストランオーナーは必ず税金についてはしっかり把握して下さい。なぜなら、支払い義務のある税金を把握しておらず未払いの状態になっていると、今後銀行などから融資を受けるような時に審査に通らなかったりする可能性があるからです。

では、どういった税金があるのでしょうか。下記4つがレストラン経営に関しての税金となります。

  • 所得税…売上金額に対しての税金
  • 事業税…課税所得290万円以上の場合にかかる税金
  • 住民税…飲食店経営者個人に対する税金
  • 消費税…2年まえの売上が1000万円を超えた場合の税金

自分で経営を行い税金の管理まで手が回らないまたは混乱するという方もいるかと思いますので、税理士と顧問契約を結び、会計に関してはプロにお任せすることをお勧めします。

日々の取引入力による具体例

会計取引入力例

最後に、レストラン経営で最も重要な会計業務である取引入力についての具体例をいくつか紹介したいと思います。

 

(例1)仕入れの場合…仕入れ 30,000円

お店の仕入れにかかった材料費の金額で、何月何日にいくら払ったのかを記載しておきます。正確には「じゃがいも」「にんじん」など、どの食材にいくらかかったのかも入力するのが理想となっています。

 

(例2)ランチAセット(900円)×5=4,500円

どのメニューにどれだけの注文が入って、いくらの売上になったのか、そのメニューごとで管理しておくと良いでしょう。このように、メニューによって取引入力をしておくことで、お客様からニーズのないメニューを後々一目で判断することが可能となります。

 

(例3)賃金100,000円×3=300.000円

賃金の支払いは大抵は銀行振り込みになるわけですが、この時の日付は「着金日」で統一しておくと、後の確定申告時にデータの不一致に繋がりにくいのでお勧めです。

 

上記が日々の取引入力のサンプルとなります。こちらはあくまで例となりますが、日々の中での細かな記入について行う中で理解を深めていけると良いでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?

以上が、レストラン経営に関わる会計や税金の種類となります。

会計の勉強をしていないと、なんだかやることがたくさんあって面倒に感じるかもしれませんが、税金においても覚えておくのは数種類ですし、勘定科目についても慣れてくれば、売上や費用に関する記載、どのようなものであれば経費にできるかなど覚えてくるかと思いますので初めてレストラン経営をする方でも特に不安を覚える必要はないでしょう。

 

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