ラーメンの価格はどう決める?相場や利益率以外の考え方について

ラーメン

今や日本の国民食として老若男女問わず、多くの人に愛され進化し続けているラーメン。

ラーメン店の普及は首都圏だけでなく全国に伸び、ご当地ラーメンや地域に特化したラーメンなど、その人気は衰えることがありません。

そんなラーメンですが、お客様に提供する価格はいったいどのように決めるのが良いのでしょうか。

今回は、ラーメンの価格はどう決める?相場や利益率以外の考え方について見ていきましょう。

一般的な価格の決め方とは

売り上げに直接影響を与える、一杯のラーメンにつける価格。

ラーメンは高級ではなく大衆食として普及しているので、あまりに高い価格だとお客様は寄り付きませんし、安すぎるのも元が取れず収益があがりません。

それでは、どのような価格設定が良いのでしょうか。ここからは一般的な価格の決め方について見ていきましょう。

原価率から価格を決める

一般的にラーメン一杯の価格を決めるとき、原価率から考えることは多いものです。

よく言われることですが、ラーメン一杯の原価率として提供価格の30~35%程度と言われています。これは1.000円のラーメンであれば300円から350円ほどかかる計算となります。

原価率が高くなれば儲けを出すため自然と高めの価格になりますし、原価率を抑えられれば低めの価格で提供できます。タレや麺、トッピングに使う食材の高騰などで原価率は変わってきますので、その辺りをうまく計算して多くの店舗は価格設定をしています。

立地条件により価格を決める

ラーメン店舗を出店する立地を基本とし、その地域の客層で価格を決める方法もあります。

首都圏のビジネス街や大規模な商業施設が立ち並ぶ街、高級な客層が集まる地域では、値段はそれなりに高く設定しても受け入れられ納得されます。その反対に、下町であったり特に商業施設のない地域であれば、高めの価格は受け入れられにくいと言えるでしょう。

しかし、原価率がありますので収益の上がらない価格設定にしても将来的に立ちいかなくなる可能性があります。

あくまで収益が出ることを前提に、その地域はどのような客層なのか?どのような価格が平均なのか?ということを事前にリサーチし、価格を決めるのが良いでしょう。

使う食材に合わせて価格を決める

無農薬の野菜やこだわった良いエサで育った鶏や豚などは、自然と原価率は高くなります。

しかし、あえて「こだわりの一杯」として良い食材を使っていることをPRしながら高めの価格にする方法もあります。

こだわり抜いた味を求める、高くても良いものが食べたいと感じる客層はいますので、その客層に向けた価格を決めていきます。

ラーメン価格の相場

ラーメン店舗の様々な状況や考えから生まれるラーメンの価格ですが、相場は一体どのくらいなのでしょうか?相場を知ることで世の中の動きやお客様の動向がわかり、一つの指標になります。

ここではあらゆる観点から、ラーメン価格の相場を見ていきましょう。

ラーメンチェーン店の価格相場

いまや首都圏はもちろん、地方にも意欲的に出店しているラーメンチェーン店。

ラーメンチェーン店は綿密なマーケティングをおこない価格を決めていますので、全国的な相場がわかります。

下記にラーメンチェーン店の相場をあげていきましょう。

  • 日高屋 中華そば 390円
  • 餃子の王将 王将ラーメン 500円
  • 幸楽苑 中華そば 440円
  • レンゲ食堂Toshu 醤油ラーメン 370円
  • 神座(かむくら) おいしいラーメン 650円
  • 天下一品 ラーメンこってり 790円
  • 博多一風堂 白丸元味 790円
  • 一蘭 ラーメン 890円
  • どさん子ラーメン 味噌ラーメン 750円
  • 九州じゃんがららあめん じゃんがららあめん 600円

ラーメンチェーン店の価格相場は安めに設定されており、地域差は多少ありますが求めやすい価格と言えます。

地域、エリア別にみるラーメン価格の相場

ラーメンの価格相場は地域によっても特色があり、価格がとても高い地域からとても安い地域までそれぞれです。

首都圏だから高いというわけではなく、あくまでそのエリアや地域の住民に合わせた価格の相場となっています。

下記にピックアップした地域やエリア別のラーメンの価格相場をあげていきましょう。

  • 北海道 774円
  • 青森県 786円
  • 秋田県 880円
  • 福島県 819円
  • 栃木県 775円
  • 埼玉県 828円
  • 東京都 817円
  • 神奈川県 799円
  • 新潟県 811円
  • 石川県 830円
  • 長野県 775円
  • 静岡県 792円
  • 愛知県 805円
  • 京都府 834円
  • 大阪府 775円
  • 奈良県 939円
  • 島根県 900円
  • 広島県 748円
  • 徳島県 871円
  • 愛媛県 773円
  • 福岡県 664円
  • 長崎県 768円
  • 大分県 629円
  • 鹿児島県 820円
  • 沖縄県 941円

各地域やエリアのラーメン価格はそれぞれで、東北、関東、関西、九州内でも大きく分かれているのが特色です。

一番高い地域が沖縄県の941円、一番安い地域が大分県の629円となっています。

沖縄県はラーメン以外でも元々物価が高い地域ですので、それに合わせた価格と言え、大分県は福岡県を代表するようにラーメンの価格は他の県と比べても安いと言えます。

原価や利益率だけでないラーメン価格の考え方

ラーメンの価格を考える際、原価や利益率から考えるのが一般的ではありますが、ラーメン店のコンセプトや方向性といった観点から価格を決めるという方法もあります。

ラーメンの価格を決めるときには「こうでなければいけない」という定義はなく、そのラーメン店舗のビジョンや考え方が大きな指針になります。

ここでは原価や利益率だけでないラーメン価格の考え方について見ていきましょう。

お客様設定から価格を決める

ラーメン店舗に足を運ぶお客様を想定しながら価格を決める考え方です。

お客様は男性なのか?女性なのか?家族連れ、学生、サラリーマン、主婦、など、どのようなお客様から選ばれる店舗なのか?を想定しながら価格を割り出します。

また、同時にそのお客様がどのような目的で来店されるのか?ランチ使いなのか夕食使いなのか、サッと食べてサッと出たいのか、ゆったりラーメンを楽しみたいのか、なども視野に入れておくと良いでしょう。

ラーメン店舗のイメージから価格を決める

開業するラーメン店舗はどのようなイメージから成り立っているのか?によって価格を決める考え方です。

照明を明るくした近未来的なイメージなのか、温かみのある照明を利用したモダンなイメージなのか。それとも元気いっぱいの活気あるイメージなのか、落ち着いて味わっていただける物静かなイメージなのか。

モダンでクラシックな高級イメージだとラーメンの価格は高め、逆にパッと食べてサっと出ていくようなイメージだと価格は安めの設定が考えやすいと言えるでしょう。

提供するメニューから価格を決める

どのようなメニューを提供するのか?によって価格を決める考え方です。

トッピングも少なく昔ながらのシンプルな多くの人に受け入れられやすいラーメンであれば価格は安め、逆に無農薬や有機食材、無化調にこだわっている厳選したラーメンであれば価格は高めの設定が考えやすいと言えます。

また、デフォルトのラーメンで大盛になっていたり煮干しのみ、海老のみだけでスープを作っているといった特色あるラーメンであればお得感や強いこだわりを感じられますので、ラーメンのイメージに見合った価格をつけることができます。

ラーメン店舗の立地から価格を決める

どのような場所にラーメン店舗を構えるか?によって価格を決める考え方です。

下町など昔からの庶民が暮らすような立地であれば求めやすく安めの価格、サラリーマンやOLが多いオフィス街であれば回転率を重視しながら中くらいの価格、高級住宅街が近くにあったり大都市近郊であれば、その客層に応じた高めの価格、という設定ができます。

まとめ

ラーメンの価格を決めるには様々な考え方があり、立地や客層、他のラーメン店舗のリサーチなど、広い視点で見ることが大切です。

原価率や利益率から考えるのはもちろん、どうしてもこれは外せないといったこだわりも重要な要素となりますので、一概にただ安くすればいいというものではありません。

お店の特色やイメージ、コンセプトなどをしっかり練り上げ、様々な観点からお客様が通い続けるような価格を目指していくのが良いでしょう。