オープニングスタッフを採用するときのポイントを紹介!

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カフェのオープニングスタッフ

飲食店を新規開業するにあたって、どのようなスタッフを採用するかは重要な課題です。スタッフの一人ひとりが「お店の顔」となり、経営の先行きを左右する存在となるのですから、募集から採否の決定までには慎重な判断が求められます。

そこで今回は、よりレベルの高い人材をオープニングスタッフとして迎えるための方法について、ご紹介いたします。

オープニングスタッフとは

笑顔のカフェスタッフ

接客サービスを提供する飲食店や美容院などを新規開業する際に、新たに雇用する人材をオープニングスタッフと呼んでいます。雇用する側のメリットとしては、次のような点があげられます。

  • スタッフ全員が同期で上下関係がないため、育成指導しやすい
  • スタッフ同士がすぐ仲良くなれる
  • ハウスルール(その店独自の規則)がまだ出来上がっていない段階なので、スタッフの意見を聞き入れながら働きやすい環境づくりができる
  • 一緒にお店を作っていくという目標を共有できる

上記以外にもメリットはいろいろありますが、なかでも「よい人間関係が築きやすい」という点が一番のメリットといえるでしょう。スタッフのチームワークがうまくいくと、「仕事だからやらなくては」という受動的な思考から、「これをやろう」という自発的な思考に変わり、サービス業の本質である「おもてなしの心(ホスピタリティー精神)」が培われていきます。

こうしたことは人材管理、ひいては店舗経営にとって強力な武器となります。

オープニングスタッフを募集するときのポイント

コーヒーと求人文言

オープニングスタッフを募集する際のポイントを、いくつかご紹介します。

募集する人数を決める

オープニングスタッフを募集する際には、まずはどのような人材を何名募集するかを決定します。経験の有無、必要とするスキル、年齢、性別などからスタッフ像をある程度固めておかないと、採用してからミスマッチが起こって結果的に時間とお金の無駄になってしまうことがあります。

人数は必要最小限ではなく、開店する前に辞めていく人もいることを想定し、多めに採用するほうがいいでしょう。なぜなら、オープン初日にスタッフが足りず、それが原因で売上に影響したなどという失敗は許されないからです。

雇用形態を決めておく

雇用形態も正社員かアルバイトかを決めておきます。店長候補や料理長候補など、店舗運営にかかわる業務を担当するスタッフは正社員として、調理補助やホールでの接客を担当するスタッフはアルバイト従業員として募集するのが一般的です。

正社員は、雇用期間の定めがない「無期雇用」が原則となります。賃金は基本給+手当(残業手当や住宅手当など)、年2回の賞与、年1回の昇給、有給休暇、交通費、退職金を支給する必要があります。アルバイトは雇用期間を定める「有期雇用」が原則で、必要な時間帯・曜日だけ時給制で働いてもらうことができます。

社会保険の準備

正社員・アルバイトにかかわらず、従業員を1人以上雇用する場合は、法人であれば健康保険(介護保険を含む)と厚生年金保険は強制加入となり、それらの保険料の半額を経営者が負担しなければなりません。個人経営の飲食店の場合、従業員が何人いようと健康保険と厚生年金保険の加入は強制ではなく任意ですが、求人広告に「社会保険完備」と記載することでお店の社会的信用が高まり、優秀な人材が集まりやすくなるとされています。そのため、最近では社会保険に加入する個人経営者が増えています。

求人広告にはどんな方法がある?

PCで求人検索

採用する職種や人数が決まったら、求人広告を出します。求人媒体は数多くあり、それぞれ取り扱う職種や地域、雇用形態などが異なりますので、自分が求めるオープニングスタッフによって使い分ける必要があります。次に、代表的な求人広告の方法と特徴をご紹介いたします。

インターネットの求人サイト

若年層をターゲットとする求人広告は、web媒体を利用する方法が主流になっています。webサイトは採用条件のほかに、店内の雰囲気(オープン前で未完成の場合はイメージ画像)や店主の写真を掲載するなど多くの情報を盛り込めるので、求職者もどのような職場かを想像しやすくなります。利用料金は掲載期間や原稿サイズによって異なり、正社員募集の場合は4週間掲載で20万円前後、アルバイトの場合は1週間掲載で2万円前後が相場のようです。

新聞・求人情報誌

Web媒体に対して紙媒体を用いた求人方法です。紙媒体の求人広告には新聞や情報誌のほか、折り込みチラシや駅などに置かれているフリーペーパーなどがあります。いずれもその地域ごとのエリア版を発行していることが多く、地域密着型の広告が特徴といえます。近場の学生や主婦、中高年層を募集したいときに適しています。利用料金は、エリアや原稿サイズによって金額が設定されており、首都圏では2万円前後~100万円前後とかなり幅があります。

人材紹介所

人材紹介会社に登録している求職者の中から、店舗で希望する人材を紹介してもらう「転職エージェント」というシステムを用いた方法です。専任のキャリアコンサルタントが候補者の選定から面接の日時、条件交渉まですべて代行してくれます。店長候補や料理長候補など幹部クラスの人材を雇用したいときに適しています。料金は成果報酬型が一般的で、採用が決定した時点で紹介料が発生します。金額は採用した人の年収の20~30%が相場のようです。万が一採用した人が短期間で辞めてしまった場合は、紹介料が返還されることになっています。

ハローワークインターネットサービス

ハローワークが運営するwebサイトを利用する方法です。事業所(店舗)の住所を、管轄するハローワークで「求人申込書」と「事業所登録シート」に必要事項を記載して提出すると、求人情報提供端末で公開されます。応募者が出た場合、ハローワークが事業所と応募者の間に立って面接日などを調整し、本人に当日持参するための「紹介状」を渡してくれます。料金は無料で、条件によっては助成金が支給される場合もあります。

オープニングスタッフを選ぶときのコツ

書類を見つめるキャリアウーマン

オープニングスタッフには、全員同じスタートラインに立って働いてもらうことになります。そのため、経験の有無よりも一生懸命仕事を覚えようとする「素直さ」と「意欲」があるかどうかを、選考時には注力することが重要です。

ベテランの面接担当者は、応募者を前にして最初にチェックすることとして、顔の表情、声の出し方、身なりの3つだとされます。なぜなら、笑顔ではきはきした話し方で清潔感のある人は、素直で意欲的でバランス感覚もよく、即戦力にはなれなくてもいずれリーダー的存在になれる人材と評価することができるからだとされます。

また、サービス業にはコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーション能力が欠如していると、サービス業に求められる協調性に欠ける傾向があり、長続きする可能性は低いと見ていいでしょう。

オープニングスタッフの研修をしよう!

笑顔でオーダーを取るカフェスタッフ

オープニングスタッフの仕事は、開店1か月~2週間前から始まる研修からとなっています。チェーン店の場合は、系列の他店舗で研修を行うことができますが、個人経営で新規開店の場合は、営業のための準備も兼ねて研修を行うことになります。

オープンニングスタッフである新人を今後の店舗運営の要となるスタッフに育てられるかどうかは、この研修期間にかかっています。接客のしかたなど基本的なことを教えることも大切ですが、そのような接客の基本を教える前にオリエンテーションをきちんと行うことが重要です。具体的にはお店の「経営理念(店の存在理由や経営姿勢など)」と、それを具現化するために心がけるべきことを説明することで、全スタッフ間でそれらを共有してもらうようにしましょう。

接客スキルよりまず、スタッフの意識レベルを高めてもらうことがオープニングスタッフとして働く人材の定着率を上げ、結果として顧客満足度につながるということを認識することが大切です。

まとめ

笑顔でこちらを見つめるカフェスタッフ

いかがでしょうか?

オープニングスタッフに必要なのは、一緒にお店を盛り立てていくという共通認識とチームワークです。実際に店舗を開店すると予想外のトラブルが生じることもあるでしょう。そんな時に、オープニングスタッフ間でしっかりとした人間関係ができていれば、少々のことでは崩れることがありません。スタッフ同士の信頼関係を築くためには、経営者自身がどのようなお店にしたいのか、だれのためのお店にしたいのかという明確な経営理念を掲げ、それをしっかりスタッフに伝えて理解してもらう必要があるでしょう。