おでんの具で差別化!?あったかおでんメニューでお客様を呼び込もう

居酒屋

おでんと箸

あたたかいおでんは冬の定番メニューのひとつです。具材1つ1つに存在感があり、ダシの中にぷかぷかと浮かぶ具材の中から好きな具だけを選りすぐるのは、他の鍋にはない楽しみです。

家庭ではもちろん、レジ横で売られるコンビニおでんがすっかり定着しているように、おでんは私たちにとってとても身近な食べ物です。「おでんが嫌い」という人はめったにおらず、老若男女問わず楽しめるので、メニューに取り入れれば幅広いお客様に喜んでいただけます。

また、最近では「変わり種」を用いた独自のおでんを提供しているお店もたくさんあります。オリジナルの具を考案すれば、物珍しさから多くのお客様にご来店いただけます。

最終的にはお店独自の「オリジナルおでん」を目指しつつ、まずはベーシックなおでんの具や提供時期について考えていきましょう!

おでんを提供する時期は?

牛すじまで入ったおでん

おでんといえば寒い季節の定番メニューですが、近年はコンビニやスーパーにおいて季節を問わず購入することができます。特に、コンビニおでんは夏場のオフィス街でたくさん売れるとされます。この理由には、冷房の効き過ぎによって冷えた体をあたためたいという人が多いからだとされます。

夏場におでんが売れる傾向があるのは事実ですが、飲食店で提供する場合は、やはり夏場の売り上げはぐっと落ち込んでしまいます。とはいえ、せっかく用意したおでんメニューを冬限定にしてしまうのはもったいないでしょう。そこでおすすめなのが、夏を外した秋~翌春にかけておでんを提供するのです。

9月というとまだ夏の残り香が色濃い季節のように感じますが、夜になると上着が必要になるほど冷え込むこともあります。暑い季節が一段落し、ふいに秋の気配を感じた時、あたたかいメニューが恋しくなる人も多いのではないでしょうか。

また、その反対に春の訪れを感じる季節でも、夜はまだまだ冷え込む日が多いものです。特におでんはお酒のおともにもなりやすく、夕食や晩酌としての需要が高いメニューです。昼間はあたたかいけれど夜は寒いという季節になれば、おでんの売れ行きもある程度期待できるでしょう。

おでんの具にはなにがある?

種類豊富なおでん

おでんの具といえば大根や卵が一般的ですが、その他にはどのような具を取りそろえるのが良いのでしょうか?お店で提供する以上、人気の高い具は一通り取り揃えておきたいものです。

そこで、定番のおでん種を下記にまとめてみました。地域差はあると思いますが、これだけ取り揃えておけばひとまず多くのお客様にお喜びいただけるかと思います。

絶対揃えたい!定番おでん種一覧

  • 大根、卵、こんにゃく、もち巾着
    これらはおでん四天王と呼んでも差し障りがないくらいの定番メニューです。味のしみた大根にホクホクの卵、プリプリのこんにゃくは世代を問わず愛される具材です。もち巾着は若い層を中心に人気を集め、女性やお子様連れにも喜ばれます。
  • 厚揚げ、豆腐、がんもどき
    おでんの出汁がじゅわっと染み込んだ厚揚げやがんもどきは、出汁の旨味をしっかりと味わえる一品です。大豆の風味と合わさり、日本人が大好きな味となります。
  • ごぼう巻
    野菜がメインの具材ですが、食べ応えがあり満腹感を得られます。
  • つみれ、さつまあげ、はんぺん、ちくわ
    練り物もおでんの定番具材のひとつです。色々な種類を揃えると見た目にも楽しいおでんとなります。
  • 昆布
    おでんツユの良い出汁となる昆布は、そのまま食べてもおいしい具材になってくれます。昆布をはじめ、おでんには低カロリーで低糖質な食材も多いので女性に喜ばれるでしょう。
  • ウインナー、ウインナー巻、ロールキャベツ
    ウインナーやロールキャベツは、子供が喜ぶおでんの定番具材です。食べ応えがあるので、若い男性からも支持を集めています。
  • じゃがいも
    おでん種は全体的に炭水化物が不足しがちなので、ほくほくのじゃがいもは腹持ちをよくしてくれます。特に男爵イモは出汁が中までしっかり染み込んで美味しいですよ。
  • しらたき
    麺感覚で食べれるしらたき。おでんつゆはうどんをはじめとした麺類にもよく合います。
  • 牛すじ
    大人に好まれる牛すじは、お酒のアテにももってこいな食材です。
  • ちくわぶ
    西日本ではあまり馴染みのない食材ですが、東京をはじめとした関東圏では人気のあるちくわぶ。形状はちくわに似ていて、歯ごたえはきりたんぽのようにもっちりとしているのが特徴です。
  • たこ
    魚介類も人気の具材です。特に、たこはおでんつゆでじっくり仕込むとプリプリとやわらかな食感になるのでおすすめです。

全国の変わり種おでんを参考にしよう

一言で「おでん」といっても、全国には変わり種の珍しいおでんが存在します。日本各地でどんな珍しいおでんがあるのかご紹介していきましょう。

  • つぶ貝
    まずは北海道や青森などで定番のおでんといえば、つぶ貝です。こりこりとした食感がやみつきになる、北海道ではおなじみの具です。青森はしょうがと味噌がおでんのベースになっていて、つぶ貝との相性も抜群です。
  • 車麩や赤巻かまぼこ、ばい貝
    これは石川県金沢周辺で食べられているおでんの具です。車麩は口の中に含むとおでんの汁がふんわりと広がります。金沢あたりではおでんにズワイガニを入れることでも有名で、おでんにカニのエキスが染み出てさらに旨味が増します。
  • とろろ
    富山県ではとろろをおでんの上にかけて食べる習慣があるそうです。とろろがおでんのスープに溶け込んで、味に旨味とコクをさらにプラスしてくれます。
  • 黒おでん
    東海地方で有名なのは黒おでんですね。牛すじとしょうゆ、砂糖でおでんの出汁を作っているため、おでんのスープは真っ黒い色をしています。このなかにたまごや大根などの具材を入れて煮込むので、どの具材も黒くなっていますが、中までしっかりと味が染み込んでいるので、最後までおいしく食べられます。また具材の上に青のりや削り節を振りかけて食べるのも黒おでんの特徴です。
  • 豚モツ
    かつおだしに八丁味噌を加えて作るのが、名古屋おでんのスープです。この名古屋おでんに欠かせない具材は豚モツやサトイモです。しっかりした濃い目のスープに豚モツやサトイモはとてもよく合います。お酒のアテにも人気のおでんです。
  • タコ足や聖護院大根、京野菜
    関西地方のおでんは、鰹節や昆布で出汁をとり、薄口しょうゆと塩であっさりとしたスープに仕上げています。タコの足が丸ごと一本入っていているのが特徴です。さらに京都では聖護院大根などの京野菜が使われることがあります。また以前はコロ(くじらの皮)やさえずり(くじらの舌)などが食べられていましたが、最近では少なくなっていています。
  • 餃子巻き
    九州地方では鶏だしをベースに、透き通ったおでんが食べられています。このスープに合うのが餃子巻きです。餃子巻きとは、すり身の練り物の中に、餃子がまるごとひとつ入っているというもの。最近ではコンビニでも販売されています。
  • てびち(豚足)
    豚足がおでんに、と少し衝撃を受けられたかもしれませんね。沖縄のおでんにはてびち(豚足)が入っています。お酒ともよく合うので、年中人気のメニューになっています。

変わり種おでんの具で差別化しよう

少し変わったおでんの具

最近は変わり種のおでんの具を用いて、他店との差別化をはかるお店が増えてきています。おでんの多くは家庭やコンビニでも手軽に食べられるものなので、お客様に足を運んでもらうためには、なにか「ここでしか食べられない!」という特徴が欲しいものです。

下記の変り種具材を参考に、お店独自のオリジナルメニューを考案してみましょう!

  • トマト
    トマトと白だしの組み合わせはお惣菜の定番になりつつあります。皮をむいたトマトを丸ごと入れれば、見た目にも鮮やかで、女性受けも抜群でしょう。
  • たまねぎ
    とろとろに煮込まれた玉ねぎは、まるで「和風ポトフ」のような味わいです。おでん中にウインナーを一緒に入れるのがおすすめです。
  • 手羽先
    煮込み料理の定番・手羽先も、おでんにぴったり合う食材です。鶏だしがつゆに旨味を与えてくれるので、他の具材もよりおいしく仕上がります。
  • にんじん
    実はにんじんの甘みとおでんのスープとの相性はとても良く、彩りもきれいで、おでんのアクセントにぴったりです。
  • しゅうまい
    しゅうまいもかなりおすすめの一品です。おでん汁の中で温められたしゅうまいは、まるでワンタンのようになり、一口で食べられるためサイズ感も良く、いろいろな具を楽しみたい方には喜ばれるかもしれません。
  • たこ焼き
    関西おでんにたこ焼きを組み合わせてみるのもおすすめです。関西には出汁につけて食べる、明石焼きと呼ばれるふわふわのたこ焼きがあり、それと似た食感になるでしょう。
  • アボカド
    おでんにアボカド、これはお店でほとんど提供されていない食べ方でしょう。実はこの組み合わせ、意外に合います。おでんに入れたアボカドはまるでチーズのような豆腐のような味になり、とろっとした食感を楽しめます。アボカド好きな女性も多いので、女性向けの具材として取り入れてみると良いでしょう。
  • 厚焼きたまご
    やさしい出汁が染み込んだ卵と、おでんの旨味は相性は抜群です。出汁×出汁の組み合わせも合うでしょう。
  • スパム
    実はスパムとおでんの組み合わせはすでに沖縄おでんにはあります。この組み合わせは、人によっては少し違和感を感じるかもしれません。スパムには塩分が多く含まれているので、おでんのスープは薄味に仕上げるようにしましょう。

おでんのつゆにもこだわってみよう!

おでんの出汁

おでんの主役は多種多様な具材たちのように思えますが、それらを1つにまとめる「つゆ」こそ重要な存在です。定番の白だしはもちろん、鶏ガラスープを加えたり、魚介の出汁を加えてオリジナルスープを考案してみてはいかがでしょうか。

また、「トマト出汁」のおでんにしてみるのもおすすめです。一風変わったつゆで話題を呼び、より多くのお客様に興味を持っていただきましょう。

さらに出汁と醤油ベースのおでんにするなら、関西の姫路おでん風になるかもしれません。しょうゆベースのおでんスープの具材に生姜醤油をつけて食べるのが姫路風です。

また、他の料理との組み合わせしだいでは、名古屋おでんのように味噌ベースでおでんにしてみてもいいですね。

他にも、中華風の出汁にしてみても面白いかもしれません。日本でも中国山椒の麻辣(マーラー)味が好まれるようになっているので、辛いもの好きが集まるお店では麻辣(マーラー)おでんが人気になるかもしれません。

まとめ

美味しそうな豪華おでん

冬の定番メニューであるおでんは、意外とアレンジの幅が広く、具材やつゆでいかようにもお店の特色を出すことができます。老若男女問わず愛される優しい味わいのおでんは、お店への集客を実現する未知の可能性を秘めています。ぜひ皆様も、魅力あふれるおでんをお店のメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。

一風変わったおでんの具を導入することで、女性客やおでん目当てのリピーターを増やすことができるかもしれません。