にごり酒は冬の一押し!特徴、飲み方、おすすめにごり酒を知ろう!

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濁ったお酒にごり酒

冬の寒い日には、まったりとした口あたりとほんのりとした甘さ、そしてビンの中をまるで雪が舞い散っているかのような白いにごり酒がぴったり合います。冬に一押しのにごり酒は、女性にも男性にも楽しんでいただきたいお酒です。

そこで今回は、にごり酒の特徴やおすすめのにごり酒、飲み方などについてご紹介します。

にごり酒とは

濃厚なにごり酒

無色透明で、さらっとした口あたりが特徴の日本酒の中には、まったりとして白く濁った「にごり酒」と言われるものがあります。

お酒についての知識をある程度知っておくと、飲み方のバリエーションが広がり、楽しめるものです。そこで、にごり酒がどうやってできるのかということからご説明していきます。

日本酒は、米と水と麹が原材料になってできあがります。米と麹で糖が発生してできるのが、いわゆる「甘酒」と言われるものです。甘酒は酒という文字がついていますが、アルコール分はゼロなので、子どもでも飲むことができます。

ここへ酵母菌を加えることで、アルコールが発生します。このとき、醪(もろみ)といわれる、白く濁ったどろどろっとしたものが出来上がります。この状態のものが「どぶろく」と言われるものです。にごり酒とは、この醪(もろみ)をこしたもの(ろ過したもの)なのです。

お酒を清酒と濁酒の二つに分類するとしたら、にごり酒と一般的な日本酒が清酒と呼べるものになります。

にごり酒の特徴

精米前のお米

お酒を作る段階で、醪(もろみ)をこしたものがにごり酒になるとご紹介しました。しかし、一般的な日本酒も醪(もろみ)をこしたものなのです。

同じようにこしているのに、どうして透明な日本酒と、白く濁っているにごり酒ができあがるのでしょうか。それは、目の粗いものでこしているか、目が細かいものでこしているかという違いなのです。目の粗いものでこせば醪(もろみ)が多く残り、にごり酒となります。目の細かいものでこせば、純度が高くなり透明な日本酒が生まれます。アルコールを発生させるための酵母菌は、生きたままの酵母菌ごとビン詰めするので、ビンに詰めた後でも発酵を続け、炭酸が発生することになります。この、炭酸が発生したにごり酒のことを活性にごり酒といいます。

発酵を続けるということは、賞味期限が短くなってしまうお酒になるので、活性にごり酒は冷蔵庫保存が基本です。このことから、活性にごり酒は冷酒として飲むほうが適しているお酒です。

それとは別に、ビン詰めする前に酵母菌を熱処理して殺菌したにごり酒は、発酵が抑えられるので炭酸が発生しません。このように、にごり酒には、発泡性のある活性にごり酒と、ふつうのにごり酒があるのです。米の旨みと口の中にシュワッと爽快感が広がるのが、活性にごり酒の特徴です。そして、活性にごり酒も、普通のにごり酒も、濃厚でアルコール度数が高めになります。炭酸には心身のリラックス効果を促す効果があるので、会社帰りで疲れ果てた男性陣にも喜んでもらえるかもしれません。

おすすめのにごり酒

とっくりとお箸

お米や水が原材料のお酒は、比較的美味しいものができやすいとされます。おすすめのにごり酒の産地も、新潟や福井のものが多く見られます。ただ、濃厚でクセが強いにごり酒は人それぞれ好みが分かれやすいため、特徴を説明して、お客様にあわせたにごり酒を提供できるようにしておくことをおすすめします。以下でおすすめのにごり酒をいくつかご紹介しますので、お店のラインナップの参考にしてみてください。

福井県産の 花垣 「純米大吟醸うすにごり」

アルコール16度、原料米は山田錦、精米歩合45%、やや辛口です。濃厚なにごり酒にありながら、柔らかで爽やかささえ感じさせる一品です。熱処理がされているので、常温保存も可能です。

新潟県産の菊水「五郎八」(ごろはち)

アルコール度数21度と高めです。新潟県米100% 甘口にごり酒の特徴を存分に発揮している、秋冬限定のにごり酒です。つぶつぶの感触と濃厚な味わいが特徴です。熱処理をしていないにごり酒ですので、冬季限定になります。

また、濃厚さが売りのものなので、オンザロックや冷酒が適しています。なぜなら、にごり酒は熱燗にするとトロみが増すからです。米の旨みを繊細に伝えてくる花垣の「大吟醸うすにごり」に対して、玄人好みするストレートな味わいが魅力の菊水「五郎八」です。

獺祭 純米大吟醸 スパークリング50

にごり酒初心者でも飲みやすい、やさしくまろやかな口当たりです。きめ細やかで爽やかな発泡のにごり酒となっています。開封時はシャンパン以上に吹き出す可能性が高いため、注意が必要です。ビンの見た目、味、パフォーマンスすべて含め、ぜひとも取り入れたい逸品でしょう。

にごり酒の飲み方

冷やしたにごり酒

近頃では、日本酒は若い人にとっては敷居の高いお酒になってしまっているイメージがあるようです。にごり酒は濃厚なのですが、お好みでさまざまな飲み方が楽しめるので、お酒好きの人から普段はあまりお酒を飲まないという人まで、アレンジ次第で違った味わいを見せてくれる楽しいお酒です。

お酒は楽しむために飲むものです。にごり酒には特に決まった飲み方があるわけではありません。にごり酒を提供するお店側もそうしたことを意識し、気楽に楽しんでいただくことを考えて提供していきましょう。では、にごり酒をより美味しくいただくための飲み方についてご紹介いたします。

にごり酒の開け方

にごり酒は、ビンの下方に醪(もろみ)が沈殿しやすくなっています。発泡性のある活性にごり酒の場合、沈殿した醪(もろみ)を混ぜ合わせようとビンを振ってしまうと、開けたときに噴き出してしまいます。そこで、にごり酒のビンを開けるときは静かにゆっくりとビンを傾け、醪(もろみ)を上澄み部分に溶け入れるようにしましょう。普通のにごり酒も、同じようにまずはビンをゆっくり傾けて溶け入れれば噴き出すこともなく安心です。

にごり酒の飲み方

にごり酒は冷酒でというのが一般的ですが、実は熱燗でも美味しいお酒です。ただし醪(もろみ)があるため、温まるまでに時間がかかります。おすすめは、35度から40度くらいの温度に燗をするとふくよかな甘みを楽しめます。50度くらいまで熱くすると、酸味ととろみが増して飲みごたえのある口当たりになります。どちらがいいかは、お客様のお好み次第といえます。

にごり酒は、カクテルやロック、ジュース割などにして楽しむこともできます。ロックのにごり酒にはレモンやライムを添えてみましょう。にごり酒をジュースや飲むヨーグルトと割るとおしゃれなカクテルにも変身するため、女性にも人気です。夏場には、熱処理されているにごり酒を炭酸と割りレモンを絞れば、口当たりのいいサワーが出来上がります。

まとめ

にごり酒の入った盃

いかがでしょうか?

にごり酒はれっきとした清酒にも関わらず、醪(もろみ)を楽しむことができます。にごり酒はサワーやカクテル、ロックなど、お好みでさまざまな飲み方ができる楽しいお酒でもあります。にごり酒の代表的な飲み方は冷酒とされますが、熱燗にしてふっくらとした濃厚さを味わってもらうのもいいでしょう。にごり酒はアレンジの仕方によって、男女や年齢の枠を超えて誰にでも喜んでいただける素晴らしい飲み物です。

美味しいにごり酒を仕入れて、お客様に合った飲み方を提供していきましょう。