鎌倉でカフェを開業するなら街の特徴を知ろう!

開業・経営

鎌倉駅

カフェを開業したいと思った時に、地元のよく知っている場所で開業するのもひとつの方法ですが、思い切って集客力が非常に高い場所で開業するというのも選択肢の一つです。例えば都内の吉祥寺や代官山などは、既に大手企業による開発が進んでおり中々参入は難しいかもしれません。しかし、郊外に目を向けるとまだ可能性のある場所はあります。その1つが鎌倉です。観光客も富裕層も多い鎌倉はカフェを開くには絶好のロケーションです。

そこでここでは、鎌倉でカフェを開業するにあたって、鎌倉はどのような街なのか、鎌倉のどこがカフェにおすすめなのかなど、ご紹介していきたいと思います。

鎌倉はどういう街?

鎌倉の街並みと富士山

では鎌倉プロフィールを見ていきましょう。

日本屈指の観光エリア

鎌倉は住民の数としては17万人しかいません。中規模というよりはむしろ小規模な市だと言えます。しかし驚くべきは、年間の観光客が2,129万人もいるという点です。日本屈指の集客力がある東京ディズニーランドの2016年の年間入場者数が3,000万人、それに負けていないユニバーサルスタジオジャパンが1,460万人ですから、その中間規模ということです。それだけで、大変な観光客が集まるエリアだということがわかるでしょう。

国宝、有名寺院が集中する文化エリア

国宝と重要文化財も216件あり、これも市レベルでは全国でトップクラスです。日本史の教科書で誰でも1度は聞いたことがあるような円覚寺などの神社仏閣も集中しています。これは鎌倉が12世紀には幕府が開かれた日本の政治的中心地だったという名残です。つまり、鎌倉は一大文化エリアで、観光客も文化的なものに興味を持ってる人が多いという特徴があるのです。

富裕層が多いエリア

鎌倉は、昭和の初期から東京の喧騒が嫌になった富裕層が移り住んだエリアでもあります。その結果、世帯年収は460万円と全国の平均並みですが、世帯年収1,000万円以上の富裕層は全体の13%と全国平均を倍以上上回っています。つまり、いわゆる一般の暮らしをしている層と、富裕層の2極化が発生しているエリアなのです。住民税が高いというのもその影響でしょう。

都心から便利なエリア

さらに鎌倉の特徴は、東京から電車で1時間というアクセスの良さです。新宿からでも羽田空港からでも1時間ほどです。つまり首都圏からも、遠い地方からも非常に遊びに行きやすいエリアなのです。

更に鎌倉の交通の特徴と言えば「江ノ電」でしょう。東京という都会から1時間の近距離でありながら、いまだに単線で走っているローカル感満載の風情のある電車です。それが緑の深い古都・鎌倉のエリアと、海の光がまぶしい湘南や江の島とを結んでいて、遊びに行った時にはその両方が楽しめるのです。

マリンスポーツの経由地にも

鎌倉は文化的な観光エリアの顔もありますが、湘南や江ノ島でサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人たちの経由地の顔も持っています。つまり訪れる観光客が非常に多様だと言う点も特徴の1つなのです。

鎌倉がカフェに向いている理由  

鎌倉を散歩する人

以上のような鎌倉の特徴は、カフェを開業する上では非常に好適地といえるでしょう。ではその理由を詳しく挙げていきましょう。

観光客が年間通じて多い

最大の理由は観光客が非常に多いことです。通常の観光地は年間の中で繁忙期と閑散期がありますが、鎌倉は冬は正月の初詣、春は桜やあじさい、夏はマリンスポーツとのセット、秋は紅葉と年間通して集客力があるので、ヒマな時期がありません。また、観光客も若者から引退後の中高年層など幅広く、平日でもたくさんの人が訪れています。つまり年間通じて集客力が全く落ちないエリアなのです。

富裕層が多い

観光客だけではなく、住民の中からの来店客が見込めるところも大きいでしょう。上で書いたように鎌倉は富裕層が多いですから、おしゃれで閑静なカフェなどを開けば常連になってくれるはずです。

観光エリアが分散している

鎌倉は観光エリアが一極集中していません。北鎌倉エリア、鎌倉駅周辺エリア、少し離れた鎌倉の大仏の長谷エリアなど、観光エリアが分散しています。これは出店できるエリアが多いということです。

徒歩観光客が多い

鎌倉は車で訪れても市内のどこかに駐車して、そこから徒歩や江ノ電でいろいろな観光エリアを回遊するという特徴を持った観光地です。つまり徒歩観光客が多いのです。徒歩であれば当然汗をかいたり、のどが渇いたり、足が疲れたりしますから、カフェで休もうという人たちも多くなります。ですからカフェ業態は非常に集客が見込めるといえるのです。

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鎌倉でカフェをオープンした時のデメリット

カフェ・悩むスタッフ

ただし鎌倉にカフェを開く上でのデメリットもいくつかあります。

1つは上で書いたように鎌倉はカフェ開業の好適地ですから、誰もが開店を狙っています。したがってカフェの競合店が多く、何か差別優位性のある特徴を出していかないと、競合に負けてしまいます。

また、鎌倉は山に囲まれた狭いエリアですので土地が少なく、そのため物件が少ないこともネックとなります。よさそうな物件があってもすぐ借り手がつきますから、その点でも競争となるでしょう。さらには物件が少ない分家賃が高く、カフェ開店ブームでその家賃も上昇傾向にあります。

このようにデメリットもありながら、それでも鎌倉でカフェオープンを志す人が多いのは、やはりそれだけメリットがデメリットを大きく上回るからでしょう。

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鎌倉でカフェをオープンするならこのエリア!

鎌倉小町通り

では、鎌倉でカフェをオープンする時にまず考えたいエリアをご紹介します。ただしどこも人気エリアですから、物件が少なく、あったとしても家賃は高いです。そのような時でも、鎌倉は観光客の回遊性が極めて高いですから、少し離れた場所に魅力的なカフェを開店すれば十分に集客できることも最初に補足しておきます。

小町通り

鎌倉観光のメインストリートです。JR鎌倉駅から鶴岡八幡宮までの幅3m長さ1.5kmほどの狭い道ですが、飲食店やお土産物屋がひしめきあい、観光客も列をなして歩いています。1歩入るとまだ閑静な住宅街は残っていますから、そのようなところを探せば物件は出てくるでしょう。

北鎌倉

JR鎌倉駅の1つ手前のJR北鎌倉駅の周辺もよいエリアです。小町通のような、いい意味でも悪い意味でも商業化している雰囲気がありません。鎌倉時代に創建された有名寺院の建長寺、円覚寺、あじさい寺で人気の浄智寺、明月院などを目指して、静かに観光散歩を楽しめるエリアです。まだ土地も空いているので、カフェを出すには絶好のエリアでしょう。

長谷、由比ガ浜

鎌倉のもう1つの名物は鎌倉大仏です。このエリアは鎌倉駅から少し離れているので、江ノ電での移動が必要なところですから、まだまだ出店の余地があります。また、観光地も大仏だけではなく、湘南の海が一望できる長谷寺などがあって、1年中にぎわっています。

佐助エリア

上記3エリアは鎌倉観光の王道ですが、最近注目されているのがJR鎌倉駅から、小町通とは反対の西側に伸びる「佐助エリア」です。これは最近のパワースポットブームの中で、出世運や開運のパワーがあるとして人気になった佐助稲荷神社までの往復のエリアです。ここにはまだぽつぽつと雑貨屋やカフェなどが出店し始めている程度ですので、狙い目と言えるでしょう。鎌倉駅から近い点も魅力的です。

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鎌倉の人気カフェを参考にしよう 

鎌倉のカフェでお茶を飲む女性

鎌倉には魅力的なカフェが歴史のある店から、最近人気の店までひしめき合っています。ここではその中から、参考になりそうな人気カフェをエリア別に3店舗ご紹介します。

【小町通】イワタコーヒー店

鎌倉駅から小町通に入ってすぐの場所にある、1948年から営業している超有名カフェです。有名なのが、厚さが1枚3cmはある分厚いホットケーキを2枚重ねたスイーツ。これを目当てに著名人も通っています。

【長谷エリア】カフェテラス樹ガーデン

鎌倉駅から鎌倉大仏までは江ノ電でも行けますが、鎌倉山の中を散策する大仏ハイキングコースを利用する人も多いです。カフェテラス樹ガーデンは、その鎌倉駅から大仏までのちょうど中間地点にあるので、ウォーキング客が休憩に訪れやすい立地です。特に森の中のテラス席が人気です。

【北鎌倉エリア】ミンカ

北鎌倉駅から歩いて4分ほど、寺院散策の通り道にあるカフェです。昭和初期に建てられた古民家を丁寧に改装しているため、あたたかい雰囲気でとても癒されます。

まとめ

鎌倉の古民家と珈琲

いかがでしょうか?

鎌倉はカフェ開業の好適地ですが、それだけに競合も多く、出店するとしたら十分な検討が必要です。特に、すでに観光地化しているエリアは物件も少ないため家賃も高く、競合も多いのが難点。そこで、少し外れた通の人が行くような寺院の近くの場所に出店するという戦略もあり得るでしょう。じっくり考えて、素敵なカフェを開店してくださいね!


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