飲食店のSNSマーケティング戦略。LINE, Twitter, Facebook, Instagramの活用法

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各ネットワーク機器のアイコン

飲食店にとって有効な販促ツールにSNSがあります。チラシ配りやメールマーケティングよりも少ない労力で多くの人にリーチできることが大きなメリットです。一度フォローしてもらうか友達になると、定期的にキャンペーンの情報を届けてアピールすることができるため、長期的な関係も築きやすくなります。実際、店内で「LINEの友達になったら◯%引き」といった表示をしているお店もあります。

しかしSNSはいくつも種類があってわかりづらく、すべてのSNSに同じ投稿をしている場合も多いのではないでしょうか。実は、それぞれの性質の活用がソーシャルマーケティングの成功のカギとなります。今回はそれをお伝えします。

それぞれのSNSの特徴と戦略

では、早速見ていきましょう。

LINE

LINE公式アカウント

数年前から爆発的に普及したLINE。現在はマーケティングツールの1つとして採用している企業が増えています。その中でも「公式アカウント」はおもに大手企業向けです。次に話す「LINE@」に無い機能としては「アカウント登録したユーザーは自社スタンプをダウンロードできる」、「公式ブログや公式アプリ一覧で表示され、友達を獲得しやすい」などがあげられます。ただしその分費用が高く、4週間の利用で800万円からとなっています。

LINE@(http://at.line.me/jp/)

LINE@は実店舗が存在する企業向けに使用されています。LINE公式アカウントと比べると露出度を高める工夫が必要ですが、コストは圧倒的に安いです。

無料版と有料版(税込月額5,400円)があり、無料版では月に1,000通しかメッセージを送れないため(たとえば、友達1,000人に同じメッセージを一斉送信と上限に達します)、友達が増えたら有料版に切り替える必要があります。

両者の最大の特徴は友達となったお客様と1対1でトークができることです。飲食店のアカウントの場合、おもに予約やメニューの確認に使われます。お店側からのアプローチは、メッセージの通知がお客様に行くので見逃されるリスクは少なく、LINEクーポンを使用してアピールできるのもメリットです。また、飲食店はLINEグルメ予約の機能を無料で追加することでスムーズな予約管理ができます。

LINEのアカウントはほかのSNSと違い、申し込みをする必要があります。

Twitter

Twitterの特徴は配信の気軽さです。ほかのSNSは1週間に数回程度しか配信しないかもしれませんが、Twitterは1日数回ツイート(配信)することをおすすめします。ただのキャンペーン情報だけではなく「おはようございます。今日も1日頑張りましょう。◯◯(地名)の近くに寄るときはぜひご来店ください。」といった少しくだけた、身近に感じられるツイートをします。 お店のキャラがよく出ているアカウントの例は上島珈琲豚組です。どちらもフランクな雰囲気でユーザーとの距離が近いですね。

Facebook

FacebookはほかのSNSに比べて長文が読まれる傾向にあります。そのため、お店のこだわりを写真と一緒にしっかりと伝えていきましょう。親近感を湧かせるためにスタッフの写真や、お客様のグループに写真撮影と投稿の許可を頂いて載せる方法も有効です。できるだけお店の「リアル」を丁寧に伝えます。Facebookは1週間に1~2回を目途に更新してください。

Facebook投稿のよい例はミスタードーナツでしょうか。ちょうどいい長さの文章+最初に担当者の◯◯です!ということで親近感を沸かせています。

Instagram

Instagramは文章ではなく写真を投稿するサイトです。そしてハッシュタグ(#)が多く使われています。たとえば「#カフェ #渋谷」で検索すると渋谷のカフェの写真(パンケーキ、コーヒー、お店の雰囲気を映した写真など)が出てきます。この機能を活用して、料理の写真と一緒に「#イタリアン #池袋 #◯◯(お店の名前)」といった投稿をしましょう。おそらくたくさんいいね!が来るはずです。

気を付けたいのは写真の質。できるだけ画質がよくてシズル感がある写真を選んでください。 料理などを写す場合、お持ちの撮影機器ではきれいに撮れない場合は、接写向きのものを新たに用意する必要があります。

Instagramは1週間に2~3回の更新で大丈夫です。参考にしたいアカウントはスターバックス。雰囲気が抜群です。

ここで紹介したすべてのSNSを使用する必要はありません。更新頻度とスタッフの負担、伝えることができるメッセージの質を考えると、FacebookとLINEは優先度が高いといえます。Twitterはツイートがタイムラインに埋もれてしまう、Instagramは写真のバリエーションが限られてしまうのがデメリットといえそうです。また、お店のSNSのアカウント名を店内でお客様が見える場所に置くことも忘れずに。

SNSの運用時に気を付けたいこと

次に、気を付けることやあらかじめルールなどをつくっておくべきことについて解説します。

1. SNSで投稿する内容を決める

軽率な投稿で炎上しないためにも、投稿する内容は◯◯と△△だけといった決めごと(ガイドライン)をつくっておくとよいでしょう。

2. できるだけ写真を載せる

文字だけの投稿よりも写真があったほうがユーザーのエンゲージメント(クリック、リンク先に飛ぶなど)は高まります。

3. 定期的に更新する

更新頻度が少ないとユーザーから見られなくなるので、少なくとも週に1回は更新してください。

4. プロフィールやアイコン画像を魅力的にする

一見で目を引く表現・画像にしましょう。とくにプロフィール説明で地名、ジャンル、特徴をアピールすることが重要です。

5. コメントや評価には必ずお礼を言う

しっかりとお客様に感謝の気持ちを伝えるためにも、コメントいただいたら必ず返信しましょう。ありきたりな言葉ではなく、+α(ありがとうございます。ご注文いただいた◯◯は看板メニューで自慢の1品です、など)を加えるとお客様もうれしいのではないでしょうか。

6. 人柄がわかるような内容にする

そうすることで、お店への親近感を持ってもらえます。投稿するときは「ホールスタッフの◯◯です!」といった自己紹介から始めることもおすすめです。

7. 運用体制の確立

一人で運用するのが大変な場合は、担当者のローテーション制にします。この場合、方向性が人によってぶれない様に方針は決めておきます(投稿前に店長が確認するなど)。

共感を覚えてもらいブランド認知を拡大する

ソーシャルメディアを用いたマーケティングの目的は、売り込みではなく共感をしてもらうことです。Facebookでいいねを押すときやTwitterでリツイートする理由は、その内容に共感する、そしてほかの人にも知ってもらいたいからではないでしょうか。また、ソーシャルは双方向のコミュニケーションです。これを十分に活用しない手はありません。

お店では、スタッフは多忙ですから中々お客様と会話をする時間が取れず、できたとしても限られてしまうことも多いでしょう。そこで、SNSを活用することによりお店で会話できないお客様とコミュニケーションを取ることができます。ぜひ、フル活用して多くの人の「自分の知っているお店」「知人に紹介したいお店」になりましょう。