店内BGMサービスはどれがおすすめ?USEN、モンスター・チャンネルなど5つの店舗向けBGMサービスを比較 2017年11月版:店内BGM徹底比較

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音楽が流れる店内

お店の雰囲気づくりに欠かせないのが「BGM」。イメージ通りに出来上がった店舗で美味しい料理を提供したとしても、お店のコンセプトにそぐわない曲が流れていたら、折角の雰囲気が台無しになることもあります。

ここでは、あなたのお店をより良くするための、店内BGMサービスをお伝えします。業態やコンセプトにあわせたBGMジャンルの紹介もありますので、是非参考にしてください。

聴覚を演出して飲食店の雰囲気づくり

人間には五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる)があります。 いうまでもなく飲食店は味わう場所ですが、他の感覚も組み合わせることで、さらにおいしく、満足感を得られるようになります。

では早速、「聞く」に焦点をあててみましょう。

業態別

レストラン、カフェ、バー、居酒屋、焼肉店など業態によってマッチする曲が異なります。例を挙げてみましょう。

静かな和食料理店 筝曲、日本歌曲、クラシック(ピアノ)
落ち着いたカフェ クラシック(管弦楽)、ジャズ(バラード)、イージーリスニング
安くておいしい大衆居酒屋 J-POP、ロック、歌謡曲

このようにあなたのお店にあったBGMを選んで流し、雰囲気づくりをしてみてください。

コンセプト別

たとえば業態が同じレストランであっても、それぞれのお店のコンセプトによって、おすすめの曲のジャンルは異なります。こちらも例をあげておきます。

高級感のあるフレンチレストラン シャンソン、クラシック(ピアノ/室内楽)
アメリカンテイストのステーキレストラン ロック、ポップス、ヒップホップ
気軽に入れるファミリーレストラン ポップス、ジャズ、イージーリスニング

市販されている音楽をお店などの営利目的の場所でBGMとして流すには、JASRAC(日本音楽著作権協会)に手続きや料金の支払いをする方法と、店舗BGMサービスを提供している業者と契約する方法があります。

今回は、代表的なBGMサービスである「USEN」、「モンスター・チャンネル」、「インターネット有線放送(らくネット)」、「キャンシステム」、「OTORAKU」を比較しました。

ぜひお店に合ったチャンネルを見つけてください。

店内BGMサービスを使用するメリットとデメリット

お店でBGMサービスを利用する場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット

  • 音源(CDなど)を購入しなくて済む
  • 「再生」や「停止(一時停止)」の操作が不要
  • 著作権関連の手続きが不要(一部必要なものもあり)

デメリット

  • 導入時に店内BGM設備の工事が必要になる
  • ネット環境の不具合で音が途切れる可能性がある
  • 使用料金がJASRACに申請するよりもはるかに高い

店内BGMサービスの利用と好きな楽曲の再生、どちらがオススメ?

そもそも店内BGMサービスとは、飲食店、小売店、事務所、病院などの空間を音楽で演出するサービスです。歴史を振り返ると、やはり有線放送(USEN)の印象が強く残っているのではないでしょうか。

従来は電柱から建物内にケーブルを引き込んでいましたが、現在ではインターネットを利用した音楽配信が主流になっています。かつて有線放送の独壇場だったBGMサービスも、今は多くのサービスが競合する様相になっています。その分、利用者は恩恵を受けやすくなっているといえるでしょう。

一方、好きな楽曲の再生には、JASRACへの事前申請が必要になります。 JASRACは、楽曲に関する著作権を保護・管理している団体で、国内だけではなく海外の楽曲についても窓口となっています。

JASRACのインターネットページからダウンロードできる申請書を郵送し、定められた料金を支払うと、契約店であることを示すステッカーが交付されて、手続き完了。とても簡単です。

音楽に深くこだわらなければ店内BGMサービスを、自分で選んだコンセプトに合った音楽を自由に流したければJASRACへの申請をおすすめします。

ちなみに料金は、以下の通りです。

  • 店内BGMサービス … 月額5,000円前後 (USEN)
  • JASRAC申請 … 月額 500円 ※年額一括払い

BGMサービスの比較

では、それぞれのBGMサービスを比較してみましょう。

サービス 価格(月額) 曲のバリエーション 機材 サポート・保守 無料トライアル
USEN 5,000円前後(チューナー数や規模により見積り) 500を超えるチャンネル 店舗BGMに必要な機器構成や器材を提供 全国145か所以上のサービス拠点と年中無休のインフォメーションセンター
モンスター・チャンネル 1,880円 1,300チャンネル500万曲 アプリを入れてつなぐだけの簡単操作 電話サポート あり(14日間)
インターネット有線放送(らくネット) 690円 31チャンネル PCとネットがあればOK メールサポート 申し込むと翌月末まで無料
キャンシステム 4,500円より各種プランあり ケーブル120チャンネル チューナー・音響機器の設置工事実施 最寄り営業所からのサポート(電話での連絡可)
OTORAKU 2,980円より各種プランあり プレイリストを作成する
(プロの登録プレイリスト300あり)
iPad、Wi-Fi、アンプ、スピーカーでOK メールサポート

これらのBGMサービスは、それぞれにアピールポイントが異なりますので、お店の環境と照らし合わせ、もっとも適したものを導入するようにしましょう。

順番に各サービスの特徴を説明していきます。

USEN

約50年の歴史と実績を持つBGMサービスです。有線放送と呼ばれる業界で常にフラッグシップを握ってきました。それだけに業界の第一人者としての信頼感が抜群で、シェアはトップです。

500を超えるチャンネルで300万曲以上を提供するスケール、そしてプロフェッショナルならではの選曲のクオリティにも定評があります。「美食空間ジャズ」など魅力的なジャンルが豊富に用意されています。

また設備機器の設置は専門のスタッフが担当し、アフターケアも全国145か所以上のサービス拠点で万全です。年中無休のサポート体制が敷かれているため安心して利用でき、プログラムガイド誌の発行も年4回行っています。

運営会社:株式会社USEN

モンスター・チャンネル

リーズナブルな料金で1,300チャンネル500万曲という豊富なチャンネル数を提供する本格派BGMサービス。インターネット回線でBGMを配信するため、導入時もアプリを入れてアンプやスピーカーに接続するだけの簡単操作が特長です。お店で使っているパソコン、タブレット、スマホをそのまま使うことができ、アプリの画面上からシーンやジャンルを絞り込めます。

飲食店向けのチャンネルもカフェ、イタリアン、フレンチ、アジアン、焼肉、ラーメン、ベーカリーなど細分化されていて、あなたのお店にピッタリのチャンネルがきっと見つかります。

運営会社:株式会社モンスター・ラボ

インターネット有線放送-らくネット

チャンネル数は31と少ないものの、クラシック、ジャズ、イージーリスニング、和風、オルゴールなどを網羅したマルチ音楽チャンネルで、多種多様な音楽ニーズに対応します。また、BGMだけでなく店内CMやナレーションの制作(別途料金)も得意としていて、オリジナリティあふれるアナウンスを流すことも可能です。設備もパソコンとインターネット環境があればオーケーで、いつでも手軽にはじめられます。

BGMサービスとしては画期的な安さの月額690円を実現。経費節減を第一に考える経営者の方には強い味方です。

運営会社:株式会社センターラインレコード

キャンシステム

有線放送、衛星放送、光回線から、設置場所にもっとも適したサービスを提供するBGMサービスです。厳選された楽曲と充実のプログラムが特長で、BGMコンサルのプロフェッショナルとしても高い評価を受けています。

また、キャンシステムに寄せられる有線リクエストデータは、年末に開催される日本有線大賞の各賞の選考基準に採用されています。最大120チャンネルの有線放送と、156チャンネルの衛星放送で、日本全国に音楽を配信。有線放送は月額4,500円から、衛星放送は月額4,000円からプランが用意されています。

運営会社:キャンシステム株式会社

OTORAKU

国内の主要音楽レーベルから海外のインディーズレーベルまで、レパートリーを幅広く網羅したBGMサービスです。配信された楽曲の中から、自分のお店に合ったBGMをカスタマイズすることができますし、いつもと違った雰囲気を醸したいなら、プロが作った350以上のプレイリストからお選びいただくことも。

このOTORAKUは定額聞き放題プランで月額2,980円(3年割)、3,380円(2年割)、3,780円(通常)と3つのプランがあります。

運営会社:株式会社USEN


なお、定額制音楽配信サービスのApple Musicは、店舗BGMとして商用利用をすることができません。
メディアサービス利用規約:https://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/jp/terms.html

採用基準は「コスト」「チャンネル」「楽曲バリエーション」

飲食店にBGMサービスを導入する場合、どの業者のサービスが自分の店にもっとも合うか、有益かを考えます。そこでは3つのポイントを検討する必要があるでしょう。

1つ目はコストです。有線放送、衛星放送、インターネットなどの配信手段を整備する場合や、アンプ・スピーカー等を新しく購入する場合は、それなりのイニシャルコストが掛かるケースがあります。BGMサービスの料金はランニングコストですから、お店の規模や経済事情をよく考えて決めるようにしましょう。

2つ目は、採用しようとしているBGMサービスが、どれくらいのチャンネルを用意していて、そこには何曲くらいの楽曲が収納されているのかを把握しておきましょう。曲が多ければ多いほど、満足度は高まるはずです。

最後に、チャンネルよりも細かい楽曲のバリエーションも重要な要素になります。お店のいろいろなシチュエーションに対応できる多種多彩なジャンルから楽曲を集めていれば、BGMとしてのバリエーションが増えることになります。モーニングコーヒーとランチとディナーでは、お店の雰囲気も、流される曲も違うはずです。導入するサービスが、豊富なバリエーションを演出できるBGMサービスかどうか、確認しておきましょう。