万引き被害にあわないために!万引き犯の特徴と具体的施策とは

小売店

万引き問題は、店舗経営をしておられる皆さんにとっても深刻な問題だと思います。いろいろ気を配っていても万引き被害に遭ってしまうことがありますね。

万引きとは、「商品を間引いて盗む」ことから来ているという説もあるようですが、値段の大小に関わらず万引きは窃盗罪というれっきとした犯罪です。窃盗の刑罰は10年以下の懲役、50万以下の罰金が課されます。また、万引きが原因でお店の利益が出ず、結局倒産する店舗もあります。

この記事では、万引きの被害に遭わないために、まず万引きの特徴を知るようにしましょう。

また、万引きの具体的な施策にはどんなものがあるかについてもご紹介していきたいと思います。

万引きの実績とは

まず、万引き被害の実態について理解していきましょう。

法務省は平成29年版の犯罪白書を公開しています。平成28年度で警察が認知した事件の件数の中でも窃盗は犯罪全体の72.6%ととても多いです。

また、平成28度の犯罪検挙数は208646件ですが、そのなかで万引きは37.4%(約78000件)を占めています。

しかもこれは検挙された数ですので、検挙されていないものを数えるととても恐ろしく感じます。ある調査によると、万引きの被害額は年間で4500億円ともいわれており、万引きの被害額は莫大な金額に上っています。

これらの実情を考えると、各店舗でも徹底して万引き被害を防ぐ努力を続ける必要がありますね。

また、万引き犯は常習犯が多く、同じ人が何度も万引きを繰り返してからやっと万引き犯としてつかまったという例も少なくありません。万引きの原因は生活でストレスが多くスリルを味わいたかった、生活苦で始めた、認知症が原因で万引きしたなどさまざまです。現在ではこれらの万引き依存症を専門としたクリニックで治療を受けている人たちもいます。

万引き犯の犯行方法と対策方法について

次に万引き犯の犯行方法を知り、対策方法を考えていきましょう。

犯行方法

単独犯

平常心で万引きをしている人はほとんどいません。万引き犯の多くは、挙動が不審でキョロキョロしたり、人目につきにくい場所を選ぶためお店の中を不必要に行き来する傾向があります。また店内のカメラの位置を気にする行動を取ることがあります。

グループでの犯行

グループのうちの一人が店員の注意を引き、その間に別の一人が万引きを行う場合や数人が店員から見えないように立ち後ろで窃盗を行う、店員に発見された場合リレー方式で商品を手渡し、商品を持って逃げるなどの犯行があります。グループでの犯行の場合も、やはり不審な挙動が見られますから注意が必要です。

万引きが起こりやすい時間帯

万引きが起こりやすい時間帯は2つあり、午後0時から午後6時までと午後6時から午前0時まで、と言われています。

午後0時から午後6時まで

これは飲食店、スーパーなどで混雑しやすい時間帯です。人の往来が多く、店員もお客への対応に追われるため注意が散漫になりやすくなり、万引きが起こりやすくなります。

午後6時から午前0時まで

午後6時ごろからどのお店も顧客が増え、店内の監視に行き届かなくなります。また、飲酒を始める人や会社帰りで、ついほしいものに手を出してしまうケースもあるようです。

 

万引き対策

それでは、ここから具体的万引きを防止するための対策を考えてみましょう。

スタッフ同士声を出し合う

店員ひとりひとりの認識と声かけで万引きを防げます。

万引き対策で一番効果があるのがこの声かけです。警視庁が発行する「万引きに関する調査研究報告書」があります。これには、万引きの被疑者から聞き取った調査内容の結果が掲載されています。その中に「こうしたら・されたら万引きを断念した」という項目があり、年齢に関係なく約60%の人がスタッフの声かけで万引きをしない、しなかったと答えています。「声がけ」だけでもかなり効果があることが分かります。

態度が不審な人に自然に「いらっしゃいませ」などと声がけしたり、スタッフ同士が常に声を出して互いの居場所を知らせることで、万引きを防止できます。これは明日からでもすぐに取り入れたい方法ですね。

警備員の配置

お店によっては警備員を配置し、万引き防止に備えています。この方法も効果が期待できますが、人件費がかかるのも事実です。すでに万引き被害で打撃を受けていてコスト的に厳しいお店では、少し厳しい選択になるかもしれません。

死角をなくす

お店の構造によっては死角ができやすい場所があり、万引きを誘発する可能性もあります。そのような場合は、ミラーやカメラを設置することで死角をなくすことができます。また、そうした場所に万引き防止ポスターを貼ることによって万引きの未然防止に努めていることを訴えることもできます。少し工夫するだけでも万引き防止につながります。

 

万引きを防ぐ防犯グッズ

では防犯グッズを紹介していきましょう。

防犯ステッカー

店内やお店の入り口に防犯ステッカーを貼っておくことで万引きを未然に防げます。お値段も1000円以下ものがあるのでとてもリーズナブルですね。

防犯ダミーカメラ

防犯カメラは犯罪防止にとても有効です。しかし、店内の多くの場所にカメラを設置するとなれば、経済的にとても負担になるかもしれません。カメラは一台約6万円前後、そして毎月かかる電気代、維持費など正直大変ですね。そこで役立つのがこの防犯ダミーカメラ。見た目は本物そっくりで、見分けがつかず、しかもとても安上がりで防犯効果もとても高いですよ。

防犯ミラー

店内によく使用される防犯ミラーですが、このミラーを使用することで死角をなくし店内を広く見渡せます。実際店内に防犯ミラーを設置し、不振な行動をしている人をこまめにチェックし、またスタッフも声がけをして万引きを未然に防げた、という感想もありました。また、防犯ミラーは万引き防止だけでなく、店内を見渡せるので、質の高いサービスを全てのお客様に提供できるようになったという嬉しい効果もあるようです。

万引きをされてしまった時の対処法

もし、万引きをされてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?

まずは、疑わしい方には声がけを行います。ここで注意が必要ですが、一番良い方法は店舗の敷地を出た時点で声がけするといいでしょう。店内であれば犯行を隠蔽する恐れがあるからです。

また、事務所では全ての持ち物を本人に出させるようにします。再発防止のため、名前や住所などを確認することもできるでしょう。万引きをしたことが確定した時点で、警察に通報します。

万引き犯が未成年だったり初めて万引きしたというような場合、警察を呼ぶほどではないと考える人もいますが、やはりこれは窃盗罪で、犯罪です。相手が取り乱したりすると、つい通報をためらってしまう場合もあります。ただ、見逃すことが必ずしも相手のためになるとも限りません。常習犯にならないようにきちんと警察に通報し、問題の重大さを知ってもらうほうがいいと考えることもできます。また、お店側が万引きに対して毅然とした態度を取っていると、あの店は万引きに対してかなり厳しいという印象が自然と伝わるので、将来的に見ても欠かせない取り組みといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?万引きの実情や年間被害額、被害件数の多さに驚かれたかもしれませんがこれが現実です。万引きの犯行方法を知ることで、的確な対策方法をとれることを理解できたと思います。最近では防犯グッズも充実しているのでぜひ活用してみてください。これらの方法を実践して、万引き被害がなくなることを心から願っています。

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