飲食店の立地条件の調査方法 駅前・郊外・人口……押さえるべきポイントは?

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人が行き交う街中

飲食店をどこに開業するかは非常に悩むところです。立地選びは店舗の集客に大きな影響をあたえます。資金を調達し開店までたどり着けても、集客に伸び悩むと売り上げも伸びず閉店することになってしまいます。再び出店しようとすると、資金の調達からのやり直しになってしまいます。

立地選びに失敗しないためには、なにに気をつければ良いのでしょうか。「飲食店の独立・開業・経営のための13の準備」で簡単に説明した立地条件の調査方法をより深く解説していきます。

あなたのお店にとっていい立地とは?

いい立地といわれたらどのような条件を思い浮かべるでしょうか?一般的にいい立地の条件として挙げられるものには、人通りが多い・都心・駅前など、いくつかあります。

ラーメンや丼ものなどの、個人での来店客をメインターゲットとした回転率重視の形態で出店したいのであれば、日中に人通りが多い路面店であることは有利と言えます。人通りの多さは、店舗が目に入りやすいということに直結します。しかし、その分家賃が高くなりやすく、チェーン店など同業種の競合店も密集してきます。

一方で、ゆったりとした場を提供したいカフェやダイニングバーの場合には、別の観点が必要です。百貨店やショッピングモールが近くにあって、買い物の合間や買い物終わりに入りやすいところが狙い目です。喫茶目的だけのカフェでなく、食事も提供するのであれば、駅から徒歩10分以内を目安に考えましょう。

回転率重視であれば人通りが多い場所を、客単価重視であれば少し郊外へ

出店する業態・コンセプトによって、おおまかな立地の条件が判断できます。

たとえばファーストフード店などの場合、1席あたりの売上(客単価x回転率)を上げることが重要です。客単価はワンコインから1,000円とさまざまですが、重要なのは回転率を上げることです。そのため人通りが多い場所に立地させる必要があります。通行人がそのまま見込み客になるので、通行量や近隣店舗の集客状況から出店後のイメージも立てやすいく、失敗するリスクが減らせます。また、宣伝広告費を抑えるという点でも、人通りが多い立地への出店はメリットが大きいです。人通りが多い立地のファストフード店の来店きっかけは、想像以上に「看板を見て」や「ちょうど目に入った」が占めます。オープン直後の呼び込みを行えば、その後にチラシや雑誌への掲載を行わずに継続して集客することが可能です。

カフェやレストランなど、複数名での来店が多く客単価がある程度高い場合、回転率の優先順位はそれほど高くありません。むしろ、お客様はその場の雰囲気やスペースを求めていると考えることができますので、幹線道路沿いではない駅から徒歩10分前後の場所の方がより適しているとも言えます。あるいは2階の物件を選ぶことで、人通りが多くても窮屈な感じや雑踏感を軽減することができます。

立地を選ぶときのポイント

お店のコンセプト・ターゲット層を確認した上で、飲食店の立地条件で考えておくべきポイントは以下です。

家賃(坪単価)

家賃が高い場合、それだけの売り上げを達成する必要があります。自分のお店のコンセプト・メニュー・ターゲット層から売上を予測し、何割を家賃に充てることができるかを考える必要があります。1階はお客様が入店しやすいですが、その分家賃が高くなりなす。

ここで重要なのは、家賃を長く払い続けることが大きな負担とならないことです。家賃は固定費で、業績が悪化しても安くなりません。出店計画を立てる際の売り上げ予測は、上、中、下で必ず3パターン作り、1月~12月までをそれぞれしっかり計画しましょう。単月での家賃を考えるのではなく、年間を通してのコストととらえて管理をしましょう。

人通り

人通りが多ければ、それだけ坪単価が上がり競合店が多くなります。ラーメン店のような業態を考えると、人通りがあって回転率が十分であれば、狭い店舗でも売上を確保できるでしょう。

ただし、「人通りが多い = 見込み客が多い」というカウントでは失敗します。立地の人通りを判断するには、自分の店舗がターゲットとする人について、交通量が十分にあるかを見極めなければいけません。また、自身の土地勘がない立地に出店する際は、年間の人通りに特性がないかということもリサーチしましょう。

周辺に来る人・周辺施設の属性

立地とターゲットは深く関係します。オフィス街であれば、昼間は蕎麦や定食屋などで食事をとりたい個人、夜はオフィスから駅までの間で同僚とお酒を飲む少人数のお客様を集客できます。商業施設の近くであれば、カップルや家族連れが集客できるでしょう。カフェを出店するのであっても、喫茶が中心でビジネスの打合せで利用ができるカフェなのか、ゆっくりお食事をたのしみながら長時間滞在できるカフェなのかなど、ターゲットが別であれば最適な立地が変わってきます。都心部を外れた郊外であれば、平日と週末によって客層が違う場合もあります。周辺属性が自店舗のターゲットと一致しているかを確認しましょう。

飲食需要がどれだけかを見極める

駅前に店舗を構えても、飲食目的の人が周りにいなければ経営は成り立ちません。その地域に飲食需要がどれだけあるか、どのような形態(居酒屋、カフェ、ラーメンなど)が人気なのかを見極めることが重要です。そのためには立地調査が必要です。詳しく見てみましょう。

正しい立地調査を実施して場所を決める

コンセプトやメニューが決まっている場合、立地が最重要項目です。必ず、開業前に立地調査を行いましょう。調査の目的は、自身が考えている業態の飲食店がその立地で収益を上げることができるかどうかです。周辺の飲食店の状況や業態をしっかり確認しましょう。

例えば、駅近くにイタリアンのレストランを出店したい場合、駅から徒歩10分以内の立地を調査します。

飲食の需要があるのかを判断

何店舗ほどの飲食店があるのかによって概ねの需要を判断できます。さらに、飲食店向けの空き物件が増加傾向にあるのか、増減があまりないのかを調査しましょう。また、営業時間、定休日なども調査し、時間帯や曜日での需要の変化を確認することも大切です。

業態としてのニーズがあるのかを判断

あなたが出店しようとしている業態と同業態の飲食店が何店舗あるのかを調べ、座席数と空席状況を確認しましょう。仮に、居酒屋がテナントとして入っている物件が明らかに増加傾向にあるのならば、居酒屋の立地として最適とは言えないでしょう。逆に満席で予約も取れない状況であれば、需要は大きいはずでありその業態での出店に向いていると考えられます。

以上の2つをしっかり確認することで、大きな失敗は免れます。

飲食店店舗物件の上手な探し方 居抜き物件VSスケルトン物件 得なのはどっち?」では立地条件の調査と並んで重要な、店舗物件に焦点を当て説明しています。