飲食店ならやっぱり欲しい!看板メニューの作り方5つのポイント

最終更新日: 2018/10/17
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黒板と調理器具

飲食店を繁盛させるにあたって、避けて通れないのが「看板メニュー」の開発ではないでしょうか。あのお店に行って、あの料理が食べたいというように、ブランドネームと同列に来るのが「看板メニュー」です。看板メニューがないお店は、名前がないお店と一緒です。
そのため、何をウリに看板メニューを考えるかが非常に大切です。この記事では、「本当の看板メニュー」を作るための5つのポイントをご紹介します。これらを参考に、看板メニューを考えてみてください。

なおメニュー開発全般については、次の記事をご覧ください。

少ない食材でメニューを増やそう!飲食店のメニュー開発の5つのコツ

「魚介」「肉」「野菜」メイン食材別の店作りとメニュー開発のポイント

その他、開業や経営全般については次の記事をご覧ください。

飲食店の開業・経営・独立のための15の準備

看板メニューとは何? なぜ必要なの?

看板メニューイメージそもそも、看板メニューとは何でしょうか?
一言で言ってしまえば、そのお店の「代表的なメニュー」です。お店にはさまざまなメニューがありますが、その中でもこのお店と言えば○○、と言えるようなメニューのことで、文字通りお店の看板に大きく書いたり、ホームページなどでお店の紹介をするときに大きく写真を載せたりするようなメニューです。

看板メニューを作ることは、「リピーターを増やす」「新規顧客を増やす」という、売上アップするためのマーケティング上で非常に重要なことです。
ではなぜ看板メニューがあると、リピーターが増え、新規顧客が増えるのでしょうか?

印象に残る

看板メニューの役割で大きいのは「他店との差別化」です。お店を継続的に運営していく上では、なんと言ってもリピーターが大切です。しかし飲食店は特に繁華街であれば星の数ほどあります。お店を同じようなウリのお店もあるので、「いかに印象に残るか」が重要になってきます。看板メニューがあると印象に残りやすいので、選んでもらえる確率はグンと高まってきます。

より自信のある料理を確実に味わってもらえる

看板メニューは食べてもらえる確率が高いメニューです。どの料理を選ぶかはお客様の自由ですが、より自信のあるメニューを食べてもらえれば、リピート確率が高まります。

口コミにつながりやすい

新規顧客の集客に欠かせないのが口コミです。誠実に良い店舗を運営していれば、自然に口コミをしたくなるものです。ですが、お客様は宣伝のプロではありません。お店の魅力を上手に伝えてくれるとは限りません。例えば「すごくいい居酒屋があったから行ってみて!」だけだと、記憶に埋もれてしまいますが「産地直送で新鮮なマグロが山盛りで出てくる居酒屋があるから行ってみて!」と言われたら魅力的に感じる可能性は高まってきませんか? 話題にもしやすいので口コミされる確率も高くなり、より多くの人に存在を知ってもらえます。

グルメサイトやSNSで印象に残りやすい

口コミだけでなく、グルメサイトなどでの見栄えにも影響してきます。ただ漠然と「魚系の居酒屋」と紹介されるより、印象に残る看板メニューと併せて紹介されたほうが、印象に残るだけでなくメニューにこだわりを持っている様子が垣間見え、お店に抱く印象が高まります。

このように、看板メニューはマーケティング上重要な役割を担っています。次章からは、看板メニューをつくるためのポイントを説明していきます。

【看板メニュー開発のポイントその1】お店のコンセプトとの合致

方向性の一致

看板メニューの考え方は、基本的には既存店も新規店も同じです。「そのメニューをなぜ食べて欲しいのか?」「なぜこれが看板メニューなのか?」といった、その元となるストーリーを語れることが大切です。
難しく思えますが、お店のコンセプトがしっかり決まっていれば、そう難しくはありません。もし、ストーリーが語れないのであれば、もう一度コンセプトを考え直しましょう。お店のコンセプトが決まっていないようでしたら、この機会に改めて考えてみましょう。

飲食店・店舗のコンセプトの作り方・考え方【コンセプトシート付き】

コンセプトが目指している「ターゲット」「お店の目指すもの」といったものと合致するメニューであることを基準に考えていくと、おのずと看板メニューが決まってくるのではないでしょうか。

【看板メニュー開発のポイントその2】気になるネーミングにする

注文したくなってしまう名前にしよう

看板メニューの名前も重要な要素です。覚えやすくなりますし、人に教えるときにわかりやすいからです。そのため、重要なのは次の2点です。

  • 覚えやすい、インパクトのある名前であること
  • どんな料理なのかイメージしやすいこと

「どんな料理だろう?」と興味をそそられたり、「食べてみたい!」と思わせられたりするような名前を思いつければこちらのものです。魅力的にみせるためのテクニックはいくつかあります。例えば次の3つです。

  • 産地を伝える
  • 権威やウリを伝える
  • 五感を刺激する

例えば、「ムール貝のアヒージョ」を看板メニューにしようと考えたとします。そのままでも間違いではありませんが、上記のテクニックを使って「三陸唐桑産ムール貝のアヒージョ」としてみましょう。産地のこだわりが他店と違って明確になっているかもしれません。

さらに、「三陸唐桑からとどいたムール貝のアツアツ アヒージョ」というように五感を刺激するイメージをあたえると、イメージがしやすくなります。

【看板メニュー開発のポイントその3】見た目に気を遣って、SNSでの拡散を意識する

スマホで撮影してしまう見た目にしよう

食欲をそそられるような見た目であることはもちろん大事なのですが、プラスαとして、写真を見て「食べてみたい!」と思えたり、テーブルに届いたときに「すごい!」と思わず声がこぼれてしまったりするような見た目・盛り付けにすることも大事な要素です。

料理人の腕の見せどころは盛り付け?盛り付けにこだわるメリットは?

今までにないような料理でなくても、盛り付けの工夫でインパクトを与えることはできます。例えば天丼であれば、あえて丼からはみ出すようにエビ天をのせてみてもよいでしょう。
こうした見た目は、集客に大事な口コミに大きな影響をもたらします。特に、twitterやFacebook、InstagramといったSNSで誰もが気軽に情報を発信し、拡散できます。思わず撮りたくなってしまうようなインパクトがある見た目であれば、顧客が自分から宣伝をしてくれるのです。

特に写真うつりが重要になるInstagramに関しては、こちらの記事も参考にしてください。

インスタ映えで人気店にしよう!インスタ映えするメニューの作り方

【看板メニュー開発のポイントその4】マーケティングを意識した価格設定にする

価格を考えよう

看板メニューの価格はどうしたらいいでしょうか?
お店の代表だからといって、他のメニューと比べて平均的な価格帯だと、埋もれてしまいます。看板メニューの価格設定は、マーケティング的に重要な要素になってくるので、よく検討する必要があります。あえて言うなら「高めの設定」か「低めの設定」のどちらかがおすすめです。

高めの価格にする

高めと言っても、料理の平均単価よりも若干高めの設定がよいでしょう。高すぎても毎回頼むことはできないですし、スタッフも自信を持っておススメできません。多少の高さは満足度でカバーしましょう。コンセプト、味、見た目、においてメニューの中で一番であれば、多少高くても頼んでもらえますし、ほとんどのお客様が頼んでくれるメニューなので、安定した売上を支えてくれることでしょう。

低めの価格にする

低めの価格に設定することで、そのメニュー目当てで訪れるお客様が増え、集客力のアップに一役買ってくれます。やはり、お得な価格の訴求力は高いものです。SNSで「この価格でこんなに美味しい料理が!」と宣伝してくれればしめたものです。原価割れするような看板メニューを設定するようなお店もあります。
ただし、その料理ばかり注文されては赤字になってしまいます。そのメニューでお客を引き込みつつ、他の魅力的なメニューを取り揃えておくことが大切です。

【看板メニュー開発のポイントその5】お客様にわかりやすく訴求する

お客様にお知らせしよう

まず、入口で看板メニューが何かを明確に演出します。写真入りで「ウリ」口上を書いたポスターやメニューで何を食べてほしいのかを明確にするのもよいでしょう。料理の完成写真は見せずに、素材の写真などで雰囲気を出すのもよいでしょう。メニュー表でも、一番目につきやすいトップの位置に掲載たり、フォントや色を変えて目立つようにしましょう。さらに、ストーリーも併せて記載すれば頼んでみたい気持ちがふくらみます。

大切なのは、スタッフによる演出です。スタッフが、なぜその商品が看板メニューで、どんなストーリーを元に考えられたのかをしっかりと理解し、その商品をオーダーしてもらうための道先案内人になれると、注文するときのワクワク感が高まります。
グルメ情報誌や、インターネットによる広告も配信されると思いますが、料理の写真はもちろん看板メニューにしましょう。その広告を見て電話をかけてきたお客様に予約のオーダーとともに、看板メニューの紹介と当日は絶対に注文していただきたいという演出まで出来ると、お客様は当日期待感をもって来店されるはずです。

大事なのは「また来たい」と思ってもらうこと

本当の「看板メニュー」が出来る事で、お店に活気が湧き、お客様を呼び込みやすくします。5つのポイントを参考にチャレンジしてみてください。
テクニック的なことをいくつか書きましたが、大事なのはもちろん、期待を裏切らない美味しさがあることです。また、看板メニューはあくまで「きっかけ」に過ぎません。大事なのは、お客様がリピーターになってくれること。そのためにも、看板メニュー目当てにいらしたお客様が本当のファンになってしまうような、魅力的なお店づくりをしていきましょう。