お客様が好きな具材を選べるカスタマイズスタイルとは?

飲食店

好きな食材を自分好みにトッピングしたりアレンジし、調理法などが選べ美味しくいただくことができるカスタマイズスタイル。

お店が提供するものをただ受け取るのではなく「新しく食材を組み合わせたい」「あの食材を入れて楽しみたい」など自分が好きなように食材の組み合わせを選べ、自分流にアレンジできるのが大きな魅力です。

今回は、人気が高くリピーターにつながりやすい、お客様が好きな具材を選べるカスタマイズスタイルについて見ていきましょう。

カスタマイズスタイルとは

カスタマイズスタイルとは聞きなれない言葉かもしれませんが、主にアメリカを中心に発展してきたお客様が自由に食材や調理法を選べる販売形式のことです。

アメリカなど海外では宗教上の理由で食べることができない食材などがあり、場合によっては商品そのものを選ぶことができませんでした。

しかし、自分が食べることができる食材を選べ調理法などを決めることができるカスタマイズスタイルは、様々な食文化の人達に受け入れられ、いまやレストランやカフェなど多くの店舗で導入されています。

また、これまではお店側が一方的に提供する食事の中から選ぶことがメインでしたが、好きな食材を選べてカスタマイズできる自由さから「食べられるものから食べたいものへ」という意識の変化が表れています。

その変化は新しい顧客像を生み出し強いリピーターへとつながり、大きな展開を見せています。

近年では日本でも多くの店舗がカスタマイズスタイルを取り入れており、流行に敏感な多くのお客様を取り込んでいます。

カスタマイズスタイルのメリット・デメリット

用意されたものをただ食べるのでなく自分好みのアレンジができるカスタマイズスタイルですが、そこには店舗側としての喜びもあれば、意図しなかった出来事もあります。

ここでは、店舗が抱えるカスタマイズスタイルのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

メリットについて

食事制限している人を獲得できる

カスタマイズスタイルを提供するうえでのメリットですが、まず食事制限をしている人達にも受け入れられやすいというのがあげられます。

例えばですが、ベジタリアンやビーガンなど、また宗教上の理由で食材に制限がある人に対してアピールでき、顧客獲得につながりやすくなります。

また、カスタマイズスタイルをアピールすることで食事制限の人が店舗に入りやすくなり、リピーター化することでWin-Winの関係を築けます。

ベジタリアンやビーガン、何らかの理由により食事制限しているお客様にとっては選択肢を増やすことができる仕組みと言えるでしょう。

リピート率が高くなる

ストックする食材の多さや種類にもよりますが、場合によって食事のカスタマイズは数百通りになるでしょう。

多くのカスタマイズができるということはお客様にとってもそれだけ多くの種類を楽しめることであり、あれも試したい、これも試したいなど自然とリピート率が高くなります。

また、季節ごとに旬の食材や期間限定の食材などをラインナップに追加していくことで、お客様はさらに試したい欲求が高まり、新たな顧客層を開拓できるなどのメリットも期待できます。

あらゆる顧客層にアプローチできる

カスタマイズスタイルは、あらゆる顧客層にアプローチでき顧客数を伸ばせるというメリットもあります。

例えばですが、ラーメンを食べたいと思っていてもカロリーが高く躊躇してしまうダイエット中の女性など、高カロリーの原因となる麺をこんにゃく麺や豆腐に置き換えることで、罪悪感なく来店するきっかけになります。

また、食材のアレルギーがある方でも食べられない食材を省き好みの食材を選ぶことで安心して食べることができます。

カスタマイズスタイルは老若男女問わずあらゆる顧客層に対応することができますので、安心して来店することができるでしょう。

デメリットについて

原価率が高くなる可能性

お客様にとってみると様々な食材から選べ、自分好みに合わせることができるカスタマイズスタイルですが、店舗側にとってみると原価率が高くなる可能性があります。

原価率が高くなると利益そのものが伸びず、逆にマイナスとなる恐れもあります。

一般的な原価率としての目安は、だいたい25%から30%と言われており、これを上回ると収益が減り赤字へと転落するかもしれません。

原価率をしっかりと計算する、ロス率を低下させるなど、赤字にならないために様々な施策をとっていく必要があるでしょう。

オペレーションの複雑化

具材やトッピングを多く提供することで豊富なカスタマイズスタイルが可能ですが、オペレーションが複雑化する可能性があります。

具材やトッピングの種類が多いほうが良いとはいえ、それが原因でオペレーションが滞りクレームなどにつながってしまうと本末転倒と言えるでしょう。

また、聞き間違いなどにより余計な手間が発生してしまう可能性もありますので、そちらも気をつける必要があります。

いきなり多くの具材やトッピングを提供せず、いくつかに絞りオペレーションの流れをつかみながら増やしていくのが良いでしょう。

廃棄によるロス率の高まり

カスタマイズスタイルは豊富な具材を仕入れる反面、売れ残りの廃棄につながりかねません。

そうなるとロス率の高まりによりコストが高騰してしまい、赤字が続く可能性があります。

コストの高騰とならないよういち早く売れるもの売れないものを見極め、対策をとる必要があります。

廃棄にならないよう売れ行きを見て判断し、うまく調整することが大切です。

カスタマイズスタイルの店舗事例

カスタマイズスタイルをおこなう場合、メリットやデメリットどちらも存在します。

しかし、なかにはデメリットをうまく回避しメリットが回るようにすることで成功している店舗もあります。

一体どのような店舗がカスタマイズスタイルを成功させているのでしょうか。

ここからはカスタマイズスタイルの店舗事例として、いくつか見ていきましょう。

サブウェイ

日本でのカスタマイズスタイル先駆者とも言えるサブウェイは、サンドイッチを中心としたファーストフード店です。

世界111国4万4千ほどの店舗を展開し、その数はマクドナルドより多いと言われる世界最大の飲食チェーンです。

野菜のトッピングが豊富であり、肉や魚介なども取り揃えています。

また、ドレッシングもバリエーション豊かでたくさんの味を楽しめるの根強い人気の一つです。

季節限定商品や目玉商品を揃えるなど、常にお客様のニーズを満たすことに専念しています。

800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIA

ピザを自由自在にトッピングできるとして、2016年に新宿にオープンしたピザ専門店です。

ピザにカスタマイズできる具材は約40種類となっており、野菜、肉、魚介、果物などたくさんの種類から選ぶことができます。

店名にもありますが、このお店の釜は常時800°に温められており、およそたったの90秒ほどで熱々のピザを手にすることができます。

トッピングも多く提供も早く美味しいとなれば、人気が出ない理由はないと言えるでしょう。

名古屋豚骨 一番軒

愛知県名古屋市に店舗を構える名古屋豚骨一番軒は、ラーメン屋では珍しいカスタマイズスタイル店です。

3種類のスープ、麺の太さや硬さ、16種類あるトッピングを自由自在に組み合わせ、好みの一杯を作ることができます。

スープと麺、そして基本の3品トッピングを選ぶだけでも、そのバリエーションは数万通り以上にもなります。

さらにトッピングを追加すれば無限大と言って良いほどのバリエーションになります。

肉や野菜といったレギュラートッピング、餃子や揚げ物といった変わり種トッピングまで幅広く楽しめます。

THE COUNTER

2017年3月、港区六本木にオープンしたカスタマイズスタイルを取り入れたハンバーガー専門店です。

バンズ、パティ、ソースといったハンバーガーの基本はもちろん、約80種類ほどになる食材が用意されています。

また、様々な食材の組み合わせ方によりその数は100万通り以上にものぼります。

豊富なバリエーションは飽きがなく、常に新鮮な味を楽しみにお客様が来店しています。

まとめ

いまやカスタマイズスタイルを取り入れる飲食店は多く、豊富なバリエーションの虜になるお客様は増えています。

カスタマイズスタイルをうまく活用することができればリピート率も増加し、大きな収益を見込めます。

メリットやデメリットをしっかり把握し、原価率やロス率を見極めながら店舗の拡充を図っていくのが良いでしょう。

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