調理ロボットの腕前と可能性に迫る

飲食店

料理と言えば、人が作るというイメージが一般的です。しかし、これからは、料理は機械が作る時代になると噂があるのをご存じでしょうか。なぜ、そんな話が出てきたのか、それは調理ロボットの誕生が大きく関係しています。

世界ではAIが発達して、今まで人間にしかできなかったことを機械ができるようになってきています。その一つが料理であり、この調理ロボットの誕生によって、飲食業界は大きな変化を迎えていると言えるでしょう。

そこでこの記事では、調理ロボットの詳細や、世界で活躍するロボットについて紹介していきます。

調理ロボットとは

ロボットと聞いて、どういったイメージを持つでしょうか。おそらく、頭があって、体があって…とパーツこそ機械で構成されているものの、その姿は人間そのものという場合が多いです。

しかし、調理ロボットは、それらとは大きく異なっています。多くの場合、あるのは2本のアームと呼ばれるパーツだけです。人間でいうところの腕だけがついている、それが調理ロボットの大きな特徴となっています。

しかも、ロボットは個で成り立っていますが、調理ロボットになると、天井などからアームが2本ぶらさがっているだけであり一般的な「ロボット」の概念とは大きくかけ離れています。

更に驚きなのは、その「動き」です。ロボットはカクカクとぎこちなく動くのですが、調理ロボットの動きはとてもスムーズです。例えば、器用に瓶などを掴む、そして掴むだけでなく瓶などの蓋すらも器用に開けることができるのです。

たった2本の腕が人間と全く同じ動作をとる。これが調理ロボットとなっています。この調理ロボットの誕生によって、飲食業界では今まで人間が行っていたことを機械に任せられるようになり料理人の負担を大幅に減らしています。

また、現状では「味」に関与しない仕事だけを調理ロボットに任せているので、お客様に提供する料理の味にも支障がありません。人間への負担を軽くして仕事の効率を上げてくれるのが調理ロボットの大きな特徴と言えるでしょう。

現状の調理ロボットの課題や今後

まるで人間のような動きで料理人の手助けを行ってくれる調理ロボットですが、現状ではどういった行動ができるのでしょうか。そして、今後さらなる進化の為に、現在ではどういった課題を残しているのでしょうか。その部分について解説していきます。

現状の調理ロボットのできること

前項で少し触れましたが、調理ロボットは「蓋を開ける」という動きができるので、出来上がった料理に対してドレッシングやソースをかけて仕上げることができます。

また、最近では「たこやきロボット」も開発が進んでおり、話題となっています。これは、たこ焼きを焼く機械で、生地を注いで、たこを入れて焼き上げる、さらには、たこ焼きをひっくり返すといった動きまで、一連の流れを全てロボットが行えます。

しかも、ひっくり返す時間やタイミングなどが全てAIで管理されている為に、焦げることもなくベースとなる味を完全に再現できるので、味も申し分ないクオリティです。

あとは、調味料を混ぜるといったような、動きもできます。料理の大事な部分は、調味料の割合などですが、人間で行うと、多少なりともズレが生じることでしょう。

しかし、機械によって管理すれば、いつでも「小さじ1杯」をきっちりと調合することが可能になります。これによって、味のズレを防ぐことができますので、店舗ではいつでも同じ味の料理を提供できると言ったメリットが生まれます。

以上が主な調理ロボットのできることになります。ただ、上記で述べたのは、ほんの一部であり、AIにプログラミングすれば、ロボットはどのような動きでも可能となりますし、料理を覚えさせれば、何種類でも料理を覚えていくでしょう。

ただ、ここが課題にもなっています。システム上、料理を覚えさせることは簡単です。人間では覚えきれない数の料理を覚えることもできるでしょう。しかし、その料理に必要な動きを教えるとなると少し話は変わってきます。

つまり…

「料理を覚えさせる=動きをマスターする」

ではないのです。

技術的には可能ですが、その動きを実現可能なロボットを開発するとなれば、コストもかかってくるので、なかなか着手しづらいという問題があります。

人間であれば、一つの体で何通りもの動きを行えますが、ロボットは「専用」に開発されているので、別の動きを覚えさせる、行わせるというのは不可能と言うわけです。つまり、1つのロボットでいくつ動きを取り入れられるのか。ここが現在の課題であり、これからの調理ロボットが越えなければならない大きな壁と言えるでしょう。

世界と日本の調理ロボットまとめ

現在、世界や日本ではどういった調理ロボットが活躍しているのかを見ていきましょう。

ソフトクリームロボット「れいかちゃん」

これは、ソフトクリームを自動で作ってくれるロボットです。機械にコーンを設置すると、あとは、機械がソフトクリームを勝手に作ってくれます。機械上部から出てくるソフトクリームを上手にキャッチしながら、うずまき状にまいて、お客様への提供まで行ってくれる優れものとなっています。

お好み焼きロボット

こちらは、上半身が付いた珍しいタイプのロボット。具材を作るまでは人間で行いますが、その後は、具材の入った器をロボットに渡せば、あとは、鉄板の上に広げて、焼き、ひっくり返すという一連の流れを全て行ってくれます。

しかも、このロボットは会話機能まで搭載されており、ソースなどの味付けに関してもお客様に好みを聞いて対応するという特徴を持っています。

ピザ調理ロボット

アメリカの企業が開発したピザを作ってくれるロボットです。ピザの生地にソースを塗り、具材をセッティングして、焼くという動きが全て自動化されています。これによって、1時間あたりに327枚のピザを焼くことが可能となりました。

人間の手では絶対に行えない効率でピザを焼いていけるのは、ロボットだから成し得る技と言えるでしょう。

ロボットレストラン

調理ロボの開発が進むアメリカでは、ロボットレストランが存在しています。お客様がメニューを選ぶと、その後は全て機械が調理し、料理を提供してくれます。ただ、綺麗に盛り付けたり、食材の下準備に関しては人間の手で行われています。

それでも、このレストランでは2人体制で行っている為に、人件費は大幅に削減されています。ただ、今後の開発で「盛り付け」という機能を持たせることも視野に入っているようで、もしこれが実現するとレストランから人間がいなくなる日がくるかもしれません。

まとめ

以上が、調理ロボットの腕前や機能、これからの可能性となります。人間のような動きを淡々とこなすロボットの存在は飲食業界にとって非常に有難いものでしょう。上手に利用することによって、店舗でのコストを大きく下げられると思います。

これは店舗オーナーにとって、非常に嬉しいことではありますが、働くスタッフにとってみれば「いつクビになるか分からない」という恐怖でもあります。ただ、人間にしかできない仕事は必ずあるので、飲食店から人の姿が消えるということはないでしょう。

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