高架下で注目しておきたいエリア3選について

居酒屋

高架下のお店というと電車の振動で揺れ薄暗く、少々入りにくいというイメージがあるのではないでしょうか。

しかし、ここ最近では大きな話題となった中目黒を筆頭に、秋葉原や銀座など都内を中心に高架下を使うお店が増えています。

高架下というとあまり良い印象はありませんでしたが、有名店やオシャレなお店が出店するなど、今や高架下は注目されています。

そんな密かに人気を集める高架下ですが、今回は高架下で注目しておきたいエリア3選についてお届けしましょう。

高架下は注目されている?

高架下というと駅からほど近く、立地的には便利なところにあります。

ただ、どうしても薄暗く入りにくいお店のイメージが先行してしまい、これまで注目されることはありませんでした。

しかし、2020年にオリンピックの開催が控えていることから、古くなった都内の高架下は耐久工事がされるようになりました。

それをきっかけに改めて高架下の有効活用の動きが出始め、今では様々なお店が連なっています。

日本において高架下を利用するようになったのは1910年のことでした。

新橋と上野間で鉄道が開通し、それを機に高架下の有効活用につとめるようになりました。

ただ、有効活用とは言っても今のような店舗を入れることではなく、どちらかというと空間として廃材置場や資源置場、たまに飲み屋などの飲食店が入るという感じです。

空間を置場などに活用するが、活性化させるという動きはなく、ましてやキレイな店舗を揃えるという発想自体が無かったようです。

ところが、ここにきて企業が高架下の違う活用や活性化に目をつけ、店舗展開をしていくようになりました。

店舗展開をしていくことで街の活性化につながり、そこを訪れる人と地域をつなぐ役割もしています。

ここ数年で薄暗く近寄りづらい高架下のイメージを一新し、オシャレなカフェやレストランといった飲食店、有名書店、雑貨屋、ギャラリーなど軒並み開店しています。

企業による高架下の有効活用、活性化は現在でも進んでおり、都内近郊の高架下にも注目が集まっています。

人気の高架下、3箇所について

有名店舗の開店や地域活性化への貢献で注目を集める高架下。

老舗からオシャレなカフェ、レストランまで様々な店舗が展開し賑わっています。

そんな、色んな意味での活性化を伴う高架下ですが、現在人気のある高架下はどこなのでしょうか。

ここでは中でもとりわけ人気の高架下、3箇所について見ていきましょう。

中目黒高架下

中目黒高架下は2016年11月22日に東急東横線・東京メトロ日比谷線の中目黒駅、高架下にオープンしました。

中目黒高架下は高架下人気を発展させた草分け的な存在とも言え、平日休日問わず多くの人で賑わっています。

範囲としては、中目黒駅から横浜方面に進んだ祐天寺駅の間、全長約700mに様々なお店が軒を連ねます。

中目黒高架下にはひとつのコンセプトがあり、それは「sharing(シェアリング)」。

長く伸びる高架下を広い屋根ととらえ、その屋根を多くの店舗がシェアしているというイメージです。

また、中目黒高架下には目立ちはしませんでしたが昔ながらの店舗がありました。

中目黒高架下のエリアで牽引してきた各飲食店に敬意を払い、あえて中目黒高架下という名称にしたとのことです。

これまで中目黒高架下に軒を連ねるお店カフェ、レストラン、居酒屋、雑貨屋、アパレル、書店、ギャラリーなど種類も豊富で、見ているだけでも楽しめます。

ランチやディナーで訪れるのも良し、アパレルや雑貨でワクワクするのも良し、色んな楽しみ方ができる高架下です。

中目黒高架下

2016年11月22日オープン。全28店舗

所在地 東京都目黒区上目黒一丁目、二丁目、三丁目

秋葉原 2k540 AKI-OKA ARTISA

秋葉原といえばこれまで電気街、ゲームやアニメの聖地として人気を博し、コアなファンが集うメッカとなっていました。

そんな秋葉原の高架下に2010年「2k540 AKI-OKA ARTISAN(ニーケーゴーヨンマル アキオカ アルチザン)」という名称の商業施設がオープンしました。

区間はJR秋葉原駅からJR御徒町駅まで続いており、ものづくりをテーマにした工房やお店、東京発ブランドのお店などが軒を連ねます。

かつて御徒町は江戸の文化を担う伝統工芸職人が集う場所であり、それぞれ趣向を凝らした伝統工芸がありました。

そんな伝統工芸職人がかつて集った町にものづくりの伝統を改めて見直すべく、2k540 AKI-OKA ARTISANは作られました。

また、2k540 AKI-OKA ARTISANというユニークな名称の由来ですが、最初の2k540というのは「東京駅からおよそ2.540m付近にある」という意味を表す鉄道用語の2k540からきています。

そして AKI-OKA ARTISANの由来ですが、こちらは秋葉原(AKIHABARA)と御徒町(OKACHIMACHI)中間にあるということからそれぞれの頭文字をとりAKI-OKAとしています。

そして、フランス語で職人という意味のARTISANを最後に組み合わせ、秋葉原高架下の名称が決まりました。

「ものづくり」というキーワードを元に、職人や来場者、企業を結ぶコンセプトが形作られています。

2k540 AKI-OKA ARTISANは50のショップが約5000平方メートルの敷地に立ち並び、どのショップもそれぞれ特徴的でオシャレな店構えをしています。

伝統工芸の美しさ、ものづくりに触れ、時には非日常を空間を体験してみるのも良いのではないでしょうか。

2k540 AKI-OKA ARTISAN

2010年12月10日オープン。全50店舗

所在地 東京都台東区上野5-9

マーチエキュート神田万世橋

御茶ノ水駅と神田駅をつなぐ高架下にあるのが「マーチエキュート神田万世橋」です。

こだわりのグルメやオシャレなアパレル、雑貨屋などが軒を連ね、思わず足を止めてしまう魅力的なショップが多数あります。

このマーチエキュート神田万世橋はかつて存在していた「万世橋駅」の構造や景観などをうまく利用しています。

昔、1912年から1943年までJR中央線の駅として「万世橋駅」がありました。

当時は中央線の終点駅として機能し、市電への乗り換えターミナルとして存在しており、多くの人で賑わいを見せていました。

しかし、関東大震災が起こり最初の駅舎が消失してしまいます。

その後は新しい駅舎を建てるものの鉄道博物館が併設されたりと、駅としての機能は大幅に縮小されていきました。

そして1943年、乗降客数がかなり減少したため駅舎としての歴史に幕を閉じました。

長年鉄道は走らなかったものの駅舎としての形は残っており、独特のレンガ構造などをうまく活用しようとマーチエキュート神田万世橋が完成しました。

駅舎の区画をそのまま使っているので行き交う電車に挟まれながら、間近で見ることができます。

マーチエキュート神田万世橋オリジナルのお土産があったりオシャレな飲食店、雑貨屋、ギャラリーなど様々なショップがあり、ワクワクしながらショッピングやお食事を楽しめます。

マーチエキュート神田万世橋

2013年9月14日オープン。

所在地 東京都千代田区神田須田町1-25-4

高架下にお店を出すメリットとデメリット

区画の有効活用はもちろん、地域とのつながりにもなる高架下の商業施設。

続々と新しい店舗が入居することで活性化されていきますが、実際に入居する場合にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

ここでは高架下にお店を出すメリットとデメリットについて見ていきましょう。

メリットについて

まず、高架下というのは今のトレンドになっていますので、高架下商業施設の集客をそのまま活かせる点です。

本来の集客はあらゆる方法を用いてアプローチしていくものですが、高架下商業施設の場合は集客の仕組みが整っていますので、そこに乗るだけでほぼ集客できます。

また、高架下は店舗が集約していますので、寄ってもらいやすいということが挙げられます。そして、駅から近いというアクセスの良さがあります。

お出かけや仕事帰りなど、フラっと立ち寄りたくなるような商品やメニューを揃えておくことで、売り上げにつながるでしょう。

デメリットについて

高架下には様々なショップが集まりますので、独自のアピールポイントを持つことが大切です。

アピールポイントが無い、もしくは薄いと他店舗に埋もれてしまい、売り上げにつながりにくくなってしまいます。

強みとなるサービスやメニューを整え、アピールしていく必要があります。

また商業施設の場合、多くは営業時間や営業日を選べないということが挙げられます。

これが商業施設に入らない独立店舗なら好きな営業時間や営業日を設定できますので問題ありません。

しかし、高架下商業施設となると原則的に商業施設の営業時間、営業日に合わせる形となりますので、あまり自由がききません。

そして、もし商業施設全体のイベントとして一定数額以上の商品やサービスを購入した場合、抽選でいくつかの商品を提供しないといけないなど、半ば強制的に施設に協力する必要があります。

デメリットは直接売り上げにダメージを与える可能性がありますので、一考してみることが大切です。

まとめ

ここ最近は高架下もすっかりとオシャレになり、ひと昔前のような寂しく薄暗いイメージは払拭されました。

高架下はいま一つのトレンドですので賑わいを見せていますが、それぞれメリット・デメリットがありますので、出店については一考する必要があります。

出店する際はコンセプトや独自のアピールポイントをしっかりと固めながら、周りの店舗と協調しながら進めていくのが良いでしょう。