昼飲みが人気な理由は?メニュー開発のコツや成功の秘訣にせまる!

居酒屋

昼飲みイメージ

若者のアルコール離れや居酒屋さんの売上が減少傾向にある中で、「昼飲み」のためにお店を改築したり、昼飲みのためのメニューの開発をしたりしているお店が増加しています。最近では主婦層やリタイア層を中心に、カフェやファミレスでの昼飲みがブームになっています。

今回は昼飲みとはなにか、昼飲みで利益を出すポイントをご紹介します。

昼飲みとは

高架下の飲み屋

「角打ち」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?角打ちは昼飲みの原形ともいえます。文献によると、既に江戸時代の中期ごろから庶民の間で流行っていた飲み方のようです。角打ちは「酒屋が店の一角を仕切ってお酒を提供したことから角打ちと言われる」「四角い升の角に口を付けてお酒を飲むから角打ちと言われる」など諸説ありますが、昼飲みはもともと日本の古い伝統の上に確立された文化でした。

似たようなもので、1980年ごろ、大阪から始まって、またたく間に東京、金沢、博多と広がっていった「せんべろ」というものもあります。1,000円以内でおつまみ付きで酔っぱらうことができる飲み方で、全国各地で目下増殖中です。このように、昼飲みは最近始まったものではなく、古くからあるスタイルなのです。

それが広く普及して昼飲みする人が急激に増えてきているようです。赤坂の高級ホテルの中華料理専門店をお昼に訪れてみると、満席のどのテーブルの上にもビールや日本酒、老酒などが林立しています。お昼をおいしい料理をいただきながら仲間や家族と一杯。これが当たり前の時代になってきました。

昼飲みにぴったりなのはファミレス飲み

昼からアルコールを飲むことにまだ抵抗がある人が多いのも事実です。昼飲みをしたくても居酒屋に行って飲むのは少し気が引ける、人目が気になると思う方も多いのではないでしょうか?

そんななか、ファミリーレストランで気軽に昼飲みができるようになり、人気になっています。この昼飲みのターゲットは主に主婦層が多く、女子会、ママ会でランチを楽しみながらアルコールも飲めると人気があります。高級飲食店にはなかなか足を運べなくても、ファミリーレストランなら敷居も低くなり、リピートしやすくなることでしょう。

例えば「ガスト」では平日限定で午前10:30-18:00の時間帯に「ハッピーアワー」があります。これは角ハイボール、生絞りレモンサワー、アサヒスーパードライのジョッキ・グラス全て一杯200円で提供されています。

また「バーミヤン」では梅酒ロックやワインが一杯100円、おつまみ一品299円、二品なら500円ととてもリーズナブル価格になっています。さらに平日の午後14:00-18:00限定の「ハッピーアワー」があり、ウーロンハイ、生絞りレモンサワー、ハイボール、キリン一番絞り生ビール(中ジョッキ)が全て200円で提供されています。

こうした時間設定になっているのは、ランチタイムや日中の比較的店内が混雑しない時間は、アルコールを単品で注文する人が少ないのが理由であると考えられます。アルコールと一緒におつまみや軽めの食事、さらにデザートも欲しくなるため、この時間帯に昼飲みを設定することで、常に店内にはお客様が滞在させること、客単価を上げることができます。

昼飲みに人気のお酒は?

サワーで乾杯

各飲食業種によっても昼飲みに人気のお酒には違いがあります。

業種別に人気のお酒を把握して、自店舗のメニューづくりに役立ててみてください。

業種別

昼飲みに人気のお酒

カフェ

·サングリア

·オリジナルカクテル

·ホッピー

レストラン

·ワイン(赤·白·ロゼ)

·シャンパン

·スパークリングワイン

和食

·日本酒(利き酒三種など)

·生ビール

·焼酎

イタリアン

·クラフトビール

·ワイン

·ウイスキー

中華料理

·紹興酒

·ビール

アジア料理

·生ビール

·ハイボール

昼飲みということもあり、軽めのスパークリングワインやカクテルなどは女性に人気があり、オリジナリティ性があるカクテルなども集客を高めるでしょう。

また、この料理にはこのアルコールというセットメニューで提供することもできます。もちろん、産地や品質にこだわったアルコールを提供することで他の飲食店と差をつけることも可能でしょう。

昼飲みに合う料理のメニューとは?

つまみの枝豆

角打ちの典型的なつまみは、乾き物(あられ、せんべい、炒り豆、さきいか、ビーフジャーキー、柿ピー、ポテトチップなど)、缶詰(ベーコン、牛肉、貝、魚、カキ、焼鳥、オイルサーディンなど)、フライ(エビ、ちくわ、昆布、カマンベール他)など簡単で安価なものでした。

最近では、メニューの幅もどんどん広がってはいますが、人気の高いメニューは古くからある定番メニューが多いようです。それもお酒の種類によって組合せがあります。

たとえば

  • 焼肉、焼鳥には生ビールかホッピー
  • 日本酒には新鮮な季節の刺し身やおでん
  • ハイボールには唐揚げ
  • ワインにはパスタやピザ

などなど。決まったルールはありませんので、昼営業のコンセプトや目的にあわせてメニューを組むことがポイントです。

昼飲み限定メニューで客単価UPを狙おう

単価アップイメージ

基本的に昼飲みは、お店滞在時間が60分以内のちょい飲みの需要を狙ったものが多く見られます。もともと客単価が安いため、回転率勝負となる特徴があります。できることなら、リピートしてくれるお客様だけでなく、新規のお客様を増やして客単価を上げていきたいと思うことでしょう。

お客様の回転率が上がってきたので利益率も少し挙げたいと思っても、客単価を上げることは簡単ではありません。お客様は価格について極めて敏感です。いつの間のか値段が高くなっていると気がつけば、自然と足が遠のく原因にもなります。非常にデリケートで店主にとっては常に頭の痛い問題です。昼飲み限定メニューで客単価アップにつながる方法をご紹介します。

  • 季節限定商品(限定メニュー)をメニューに入れる、通常メニューより少し高めに設定する
  • 昔からある松竹梅方式の採用、価格比は松3:竹5:梅2の割合で価格設定をおこない、お得感のあるつまみセットとする
  • トッピングメニューの追加、これをトッピングすれば+αという値付け
  • 値上げする(値上げ予告はしない)、ただしメニューは一新すること
  • リピーターにはスタンプカードを配り、一定の金額以上飲食したらスタンプを押す。満杯になったら記念品か割引券を渡す

昼飲みで人気なお店を参考にしよう

次に、参考にできる昼飲み人気店5選をご紹介したいと思います。

なぜ人気があるのか、その特徴やメニューについて具体的にみていきましょう。

1「T.Y.HARBOR」

天王洲アイル駅から徒歩5分と駅から近く、人通りが多いためふらっと立ち寄りやすい立地にあるこのお店は、平日午後14:00~16:00、土日は午前11:00~22:00までクラフトビールバーを楽しむことができます。景色もよく、女子会にもぴったりなお洒落な店内は昼飲みにも最適です。ただ単に昼飲みを楽しむのではなく、景色や雰囲気も一緒に楽しむことでリピート率も高まります。

2「宇田川カフェ」

創作料理を得意とするこのお店の人気メニューはランチセットです。ランチセットのドリンクをプラス200円でアルコールと交換できるため、昼飲みに人気のメニューになっています。アルコールが飲めない人であれば変更する必要がないので、飲める人・飲めない人ともに気兼ねなくランチを楽しめるのも人気の秘訣です。

3「炭鶏」

鶏料理を得意とする「炭鶏」でも昼飲みが可能です。開店の11:00から昼のみができます。また、完全個室になっているので子ども連れて安心して昼飲みができます。メニューには飲み放題プランで3時間2980円というものがあり昼からがっつり飲みたいという人にも人気です。

4「リゴレットワインアンドバー」

このお店の特徴はスペイン料理とイタリアン料理の創作料理を提供していることです。他のお店にはない独創性だけでなく味も絶品と評判です。もちろん昼飲みができるように昼飲み放題プランも用意されています。また店内はとてもお洒落な内装なので、女子会やデートの昼飲みに利用されやすいです。

5「大都会」

昼飲みを1人でも楽しめるお店として人気がある「大都会」。午前10:00〜18:00がタイムサービスになっていてビールやおつまみが安く提供されています。また、セットメニューやおつまみの種類が豊富なのも人気の理由といえるでしょう。

このように各飲食店ではオリジナルのコンセプトがはっきりしていて、どんな人をターゲットにしているかが良くわかります。飲食店は競争率がとても高い分野ですので、「このお店でなければ!」と思ってもらえるメニューやプランが必須になるでしょう。

まとめ

昼からワイン

近年、昼飲みをするお客様の囲い込みにどの業態も工夫を凝らしています。こうしたなかで、自分の店舗ではどのような取り組みができるのか、オリジナリティのある方法を考えてみてはいかがでしょうか。

また、せっかくいろいろ考えて昼飲みを実施しても、利益が出ないようなら意味がありません。客単価を上げるためにはメニュー改良を行ってみましょう。