中古厨房機器で開店資金を節約しよう!

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中古厨房機器イメージ

飲食店を開業するときは多額の資金が必要です。しかし、店舗は居抜き物件を探す、補助金や助成金を活用する、備品はリースやレンタルするなどの工夫次第で資金を大幅に抑えることが可能です。

ここでは、中古の厨房機器を購入することで開店資金を節約する方法について見ていきましょう。

開店に必要な資金は?

開業資金

飲食店の開業資金は、次の2つに分けられます。

  • 設備資金……物件取得費、内外装工事費、厨房機器、調理器具、レジ、人材募集費、宣伝広告費、食器やユニフォームなどの備品ほか
  • 運転資金……仕入れ、家賃、給料、水道光熱費、通信費、損害保険料、リース代、ゴミ処分代、消耗品費ほか

具体的な金額は、店舗の立地や業態、規模などによって変わりますが、設備資金は1,000~1,500万円が目安とされています。

一方の運転資金は、売上が少ない月でも経営を維持できるだけの資金のことで、仕入れや家賃、人件費など、毎月出ていく諸経費の6か月分を用意しておくのが望ましいとされています。開店して1年も満たないうちに廃業に追い込まれるケースが少なくありませんが、その原因の多くが運転資金不足です。そうした失敗を防ぐためには、まず必要な運転資金を割り出し、その金額も見込んで開業資金の計画を立てることがポイントです。

開業資金の中で大きなウェイトを占めるのが厨房機器です。業務用冷凍冷蔵庫、製氷機、シンク(流し台)、ガステーブル、コールドテーブル(冷蔵・冷凍機能付きの作業台)、焼き台、フライヤーなどひと通りそろえると、メーカーや型式にもよりますが300万~500万円程度かかることがあります。開業資金にそれほど余裕がないという場合は、初めは中古の厨房機器を購入し、その分を運転資金に回すことを考えてみましょう。

中古厨房機器を購入するメリット・デメリット

天秤を持っている人間の手

どんな機器でも中古品は新品に比べればリスクを伴いますが、新品にはない利点もあります。厨房機器の場合のメリットとデメリットをあげてみましょう。

中古のメリット

  • 価格が安い
    最近の厨房機器は性能がよく、中古でも十分使用できます。また、使用年数が1年前後と短く、ほとんど新品に近い状態のものもたくさんあります。価格は新品の半額以下ですむものが多く、予算が100万円未満でもそれに応じて必要な機器をそろえることが可能です。
  • 納品が早い
    新品の場合はメーカーからの配送になるため3~10日かかりますが、中古はすでに製品があるので注文してから間もなく納品されます。万一、不具合が見つかった場合でも早急に対処できるので安心です。

中古のデメリット

  • 清潔感に欠ける
    十分手入れがなされているものでも、劣化して清潔感に欠けるものがあります。使用感の強い機器をお客様の目に触れる場所に置くと、「グレードの低い店」とマイナスイメージをもたれかねません。
  • 故障などのリスクが高い
    精密な厨房機器は数年使うと故障しやすくなります。製造中止になっている機器は部品がなくて修理不能の場合があります。

中古で厨房機器を購入するときの注意点

冷蔵庫をあけるシェフ

中古に限らず新品を購入するときにもいえることですが、飲食店の場合は次の点に注意が必要です。

営業許可を得るための設備要件を満たす

言うまでもないことですが、お店を開くには「飲食店営業許可」を取得しなければなりません。許可を得るためには次の設備要件を満たす必要があります。

  • シンクは食器洗い用と食材洗い用の2層設置されていること。食器洗い用からはお湯が出ること。自動食器洗い機がある場合は、シンクは1層でも可。
  • シンクとは別に従業員用の消毒設備(手洗い器)が設けられていること。
  • 食器やグラスを収納する棚には必ず戸(ドア)がついていること。
  • 冷蔵庫には温度計を設置すること。
  • しっかりふたができる衛生的なゴミ箱があること。

以上のほかに、床や天井に関する要件があり、すべてを満たさないと許可がおりません。また、シンクや手洗い器はサイズが指定されていますから、購入する前に所轄の保健所で確認することが大切です。

電気、ガスの仕様を確認する

電化製品は周波数(ヘルツ)の違いで、せっかく購入したものが使えなかったとか、能力が落ちたといったトラブルが起こりがちです。50/60Hzと表記されているものは全国どこでも使えますが、50Hzまたは60Hzと単独で表記されているものは使用地域が限られています。ガス器具の場合も、都市ガスとLPガスの違いだけでなく、都市ガスなら6A、12Aといった違いがありますから、こうした仕様・規格は物件を契約する時点で確認しておく必要があります。

厨房機器はサイズを確認する

冷蔵庫が大きすぎて入り口から搬入できないといった失敗例もよくあります。業務用はサイズが大きいものが多いですから、設置場所と搬入経路をよく確認してサイズを選ぶようにしましょう。

搬入・設置は業者に依頼する

機器によっては排水管や給水管につなぐための工事が必要な場合があります。ガス給湯器などはガスの配管免許を持っている人しかできないことになっていますから、業者に依頼するようにします。

中古厨房機器の購入と新品のリースはどちらがいいのか

厨房の中

開業資金を節約するためには、厨房機器をリースする方法もあります。リースとは、お客が希望する機器をリース会社が新品購入し、契約条件に基づいて長期間貸し出すものです。レンタルと混同されがちですが、レンタルはお客が必要なときだけ借りてそのつど料金を払うもので、性質は大きく異なります。

リースのメリットとデメリットは次の通りです。

リースのメリット

  • 初期投資が抑えられる
    月々の支払だけですむため、中古の機器をそろえるよりも初期投資を抑えることが可能です。
  • 経費で落とせるため節節になる
    リース代は全額経費で処理できることと、固定資産には計上されないため、税金面で有利になります。
  • 撤去費用などが不要
    厨房機器が不要になったときは処分のための人手や費用がかかりますが、リースは契約期間が満了になればリース会社が引き取ってくれるので、余計なコストをかけなくてすみます。

リースのデメリット

  • 審査がある
    当然ながらリース会社は、本人に支払い能力があるかどうかを審査します。初めて利用する場合は連帯保証人を求められることがあります。
  • 途中解約ができない
    一般的にリースの期間は6年と長期にわたります。たとえば、2年目に新しい機器に買い換えたという場合、リース料の残り4年分は支払う必要があります。
  • 機器の所有権はリース会社にある
    機器はあくまでもリース会社のものであるため、勝手に譲渡したり処分したりすることはできません。

中古を購入するのとリース会社を利用するのとどちらが得かは、一概に言えません。リースは新品の機器を使えるとしてもいろいろな縛りがあります。中古は寿命が短いのが欠点ですが、まずは中古の機器を導入して、使い勝手や使用頻度などをよくチェックしたうえで新しい機器に買い換えるという方法が最も合理的かもしれません。

中古厨房機器の購入先

中古厨房機器で調理

厨房機器は中古であっても高額商品です。複数の販売店から見積りを取って比較検討し、自分のコンセプトに最も適した機器を選ぶようにしましょう。店舗販売とネット通販を行っているショップを紹介しますので参考にしてください。

まとめ

厨房機器を持つ女性

いかがでしょうか?

厨房機器は自分の目で確かめて購入したいという場合は、直接店舗に足を運んでみるといいでしょう。経験豊富なスタッフが相談に乗ってくれるので、より確かな製品を購入することができます。大型の厨房機器は簡単に入れ替えるわけにはいきませんから、品質や年式を検討し、予算とも照らし合わせてじっくり選ぶようにしたいものです。