カフェ音楽にこだわって居心地のよい空間を提供しよう

飲食店

コーヒーと音符アート

お客様がどのカフェを利用するか選ぶ際に、「好きなドリンクがある」「美味しい料理がある」など、様々な理由があると考えられますが、「落ち着く」「居心地が良い」という理由で選ばれることも多いのではないでしょうか。

居心地が良い空間を創り出す手段として、店内で流す音楽を活用することができます。意識的に居心地の良い空間を提供することで、新規のお客様やリピーターを増やすことができると考えられます。

今回は、コンセプト別におすすめのカフェ音楽をご紹介します。

カフェで音楽にこだわる理由とは

音楽を聴く女性

心理学では、音楽がもたらす効果は絶大な意味があります。音楽は、リズム・メロディーが体や脳にシンクロし、「ストレスの改善」や「創造性を生む」効果があると言われています。

実際にクリエイティブ職をしている人は、クラシック音楽を聴きながら作業をしているくらいに、音楽がポテンシャルや脳に影響を及ぼしています。

それを踏まえ、カフェでこだわりを持った音楽を流すことは、居心地が良い場所を求めて来店するお客様を増やすことにつながると考えられます。

コンセプト別!カフェにあう音楽のジャンルとは

MISIC文字と楽譜

居心地の空間を創り出すのに欠かせないカフェ音楽は、「モダンジャズ」「ヒーリング・ミュージック」「ボサノヴァ」の3つの系統に分けることができます。

それぞれの歴史を知っておくことで音楽を流す意味を知りましょう。

カフェ系統:ジャズ喫茶、純喫茶、アンティークテイスト

「モダンジャズ」

モダンジャズの基礎と言われているビ・バップが、モダンジャズを作り上げました。

1940年代初頭から、当時まで継承されていたスウィング・ジャズに飽きたアドリブ演奏家たちが、ライブハウスやジャズバーの閉店後にジャムセッションを始めたことから発展したジャズ形態です。

「モダンジャズの生みの親」と言われるチャーリー・パーカーやモダンジャズのスタンダード・ナンバーの一つとされている「チェニジアの夜」を作り上げたディジー・ガレスピーがモダンジャズを有名にしました。

自由なアドリブ音楽なため、まさに聞くためのジャズとされているのでカフェに流す音楽に適しています。

カフェ系統:静かなカフェ、純喫茶

「ヒーリング・ミュージック」

ヒーリング・ミュージックは、聞いている人はリラックスができてアルファ波が出る効果があると言われています。人間の脳内には「アルファ・デルタ・ベ」の4つ脳波が出ています。脳波の中のアルファ波はリラックスしている時に発生します。脳をフル活動させる効果を持っており、意識的にアルファ波を出すことでポテンシャルをあげることができます。

カフェにおいてヒーリング・ミュージックを流すことは、お客さまが店内で仕事や休憩を安らぐ場を提供できます。

カフェ系統:サードウェーブ系、純喫茶

「ボサノヴァ」

ボサノヴァはサウンドがジャズと似ていると感じる人がいます。しかし、ボサノヴァはサンバで有名なブラジルが起源とされています。ボサノヴァのボサは「隆起」の意味を持ちます。そして、ノヴァは「新しい」と意味で二つを合わせると“新しい隆起”になり、新時代の音楽と解釈できます。1950年代にリオデジャネイロから発祥し、1960年代以降アメリカで流行したのをきっかけに世界各地でボサノヴァを周知させました。

音楽の特徴は、ナイロン弦のクラシックギターを指でひき、独特の叩き合わせるギター演奏が特徴的です。

おすすめカフェ音楽を紹介

音楽を聴く女性と耳

カフェにあう音楽ジャンルは「モダンジャズ」と「ヒーリング」、「ボサノヴァ」が大きな系統に分かれることを話しました。

では、それぞれ系統でおすすめするバンドを紹介します。

「モダンジャズ」

Bill Evans(ビル・エヴァンス)

ハービー・ハンコックやチック・コリアなど多くのピアニストに多大な影響を与えた人気的ピアニスト。

Thomas Enhco(トーマス・エンコ)

2005年、パリの名門校・コンセルバトヴァトワールに入学すると同時に、「Esquisse」を発表。29歳の若さでフランス・ジャズ界を牽引しています。

「ヒーリング」

Marconi Union(マルコーニ・ユニオン)

マルコニ・ユニオンが作曲した「ウェイトレス」は、イギリス音楽療法学会と合同で制作した曲です。曲自体に効果をもたらすことを証明したほど、ヒーリング効果は絶大です。

Celtic Woman(ケルティック・ウーマン)

アイルランド出身の4人組グループ。全米だけでなく世界中で大ヒットをした『Celtic Woman』はビルボードで81週連続1位を快挙しました。

「ボサノヴァ」

Antonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)

「イパネマの娘」「潮流」などの人気曲が有名。ブラジル近代音楽の父とも呼ばれているくらいにブラジルでの音楽業界に与えた影響は計り知れないほど莫大な効果をもたらしました。

Sergio Santos Mendes(セルジオ・サントス・メンデス)

アントニオ・カルロス・ジョビンの影響を受け、ジャズ演奏からボサノヴァに移行してから国内外でも活躍し始めたミュージシャン。2006年に発表した「Timeless」は世界で大ヒットした。

カフェ音楽にこだわることがブランディングになる

カフェ店内

サウンドブランディングは、音楽だけの問題ではありません。音、聴覚、雰囲気の全てを融合することが肝心です。人間の脳感覚を4割占める聴覚は、お客さまの聴覚がタッチポイント(BGMやお店の立地や従業員との会話)が重要とされています。

当然、カフェは接客業ですので、対人間でコミュニケーションを図らなければなりません。従業員とお客さまとの会話はもちろん重要ではありますが、それ以外の「音」を気にする必要があります。そこでこれまで挙げてきた音楽が関わります。

お店のコンセプトとして店内が暗い空間であれば、それに合う音楽は暗くネイーブな音楽になります。店内が開放的で明るい空間を求めるなら、音楽はアップテンポな曲調になります。

参考例として、日本で有名なチェーン店を挙げます。時間帯ごとに客層が変わるので30曲から50曲をランダムに再生するアルバムトラックを作っています。

朝:アコースティックなアップテンポな曲

昼:ボサノヴァがメインの年配層を意識した曲

夜:暗くなるとともにモダンジャズに

このように時間帯によって客層が変化するため、客層や時間に合わせて音楽のチョイスを変えることで売り上げも変化します。

まとめ

音符

こだわりを持った音楽がお店をガラリと変えることを話してきました。

音楽にも著作権があり、無許可で流すのはいけませんので注意が必要です。

音楽一曲によって売り上げに大きな影響を及ぼすことがあるので、慎重に曲選びをしましょう。そうすればきっとお店の雰囲気も変わり、今以上に売り上げやお客さまが増えると思います。

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