地方でカフェを開く前に知っておくべきメリットとデメリット

カフェ

「いつかは自分のお店を持ちたい」と考え、その選択肢の1つにカフェの開業を目指す人は多いものです。

そして、それは東京ではなく自然豊かで穏やかな雰囲気のある地方で開業を、と考え夢が膨らむ人も少なくないでしょう。

しかし、東京と違い地方でカフェを開く場合、地方ならではのメリットやデメリットがあり、それを知っていると知らないのとでは経営していくにあたり雲泥の差が生まれてしまいます。

今回は、地方でカフェを開く前に知っておくべきメリットとデメリットについてお伝えしていきましょう。

地方でカフェをオープンすることのメリット

念願だったカフェを地方で開く場合、そこにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

まずは、地方でカフェをオープンすることのメリットについて見ていきましょう。

▼全国自治体支援制度を受けることができる

全国自治体支援制度というのは、地方に移住する人に対して住宅建築の補助金や出産についての奨励金、開業するにあたっての補助金などを地方自治体が給付する制度のことです。

例えばですが、岡山県井原市では井原駅の駅前通りに店舗を新規出店する人を対象に、最大で3,000万円の補助金を給付しています。

こちらは井原市の地域活性化を目指しているもので、カフェの新規出店にはとても助かる制度と言えそうです。

また、高知県では「空き店舗補助金」として、商店街にて空き店舗を利用することで新規開業をする人を対象に、店舗改修費などを補助金として給付する制度があります。

補助の金額は下限が10万円からとなっており、最大で100万円の給付となっています。

これまで多くの飲食店がこの空き店舗補助金を活用しており、中にはカフェを開いている人もいます。

そして、高知県ではもう一つの取り組みとして「チャレンジショップ」という制度も設けています。

こちらは、決められた地域の施設内において将来の開業を目指す人を対象に、一つの店舗に2~3つのお店がシェアをしながらお試し開業ができるというものです。

地方でカフェを開きたい気持ちはあるけどいきなりの開業に躊躇している人や、お試しとして感覚を養いたい人など、構えることなくチャレンジできる制度ですので一度チェックしておくのが良いのではないでしょうか。

▼店舗の賃貸料を低く抑えることができる

カフェを開く際、ネックとなるのが店舗の賃貸料ではないでしょうか。都内ですと最低でも一月20~30万円が必要となり、敷居が高く感じます。

また、一般的に店舗を開業するとき賃貸料は売上高の10%以内に収めるのが望ましいと言われています。10%以内というのは例えば一月100万円の売り上げがあるとすると10万円の賃貸料となります。

30万円の賃貸料が必要の場合ですと、最低でも300万円の売り上げが必要となりますので、ハードルが高いと感じるでしょう。

そうはいっても、地方だと古民家や空き店舗など安い物件が数多くあるので、それらをうまく利用することで賃貸料をかなり低く抑えることができ、賃貸料へのハードルが下がります。

さらに、カフェと住居を一緒にしてしまうのも一つの方法です。1階部分をカフェスペース、2階部分を住居スペースとすることで別途住居の家賃が必要なくなるので、一挙にカフェと住居を格安で持つことも可能です。

▼地域住民のつながりが深く集客の協力を望める

地方では都内に比べて地域住民のつながりが深く、口コミが根強く集客を期待できるという特徴があります。

地方では都内ほど様々な店舗があるわけではないので、自然とリピーターになってくれる可能性は高いと言えるでしょう。

しかし、もちろんこちらから何もアクションを起こさず勝手に口コミが増えたり集客ができることはありません。

地域住民の方々と綿密なコミュニケーションを図る、集客のために各ご家庭や近隣の店舗などに挨拶回りをすることも大切です。

また、カフェをオープンする地域にある観光施設や宿泊施設などに足を運び、チラシやパンフレットを置いてもらえるように働きかける、観光情報への掲載をお願いするなど、足を使って営業することも必要です。

▼近隣農家の利用で仕入れ値を低く抑えることができる

カフェを開く近隣、もしくは地域内に農家があれば、そこから野菜や果物などを仕入れるのも一つの方法です。

農家によっては直接販売をしている場合があり、直接販売は卸の会社が入らないため中間マージンがなく、その分安く仕入れることができます。

また、地産地消ということで地場の食材を利用しアピールすることで売りになりますし、そこから看板メニューになる可能性もあります。

また、地域によっては朝市や肉や卵の直営店もありますので、それらをうまく利用することで仕入れコストを大きく下げることができるでしょう。

地方でカフェをオープンすることのデメリット

地方でカフェを開く場合、いくつかのメリットがありますが不在していくつかのデメリットもあります。

ここではうまくリスク回避するため、地方でカフェをオープンすることのデメリットについて見ていきましょう。

▽都内と地方ではメニューにギャップがある

都内では当たり前のメニューでも、地方では当たり前ではなく受け入れてもらえない可能性があります。

目玉になるスイーツやドリンクを用意しても、物珍しすぎて遠慮されたり注文されないということが予想されます。

年齢層の問題もあるので、若者向けのメニューだけで良いとは限らず、逆に高い年齢層に受け入れてもらえるメニューの提供は欠かせません。

自分の本当に提供したいメニューではなくなってしまう可能性がありますが、まずは受け入れてもらうのが先ですので、最初からではなく徐々にレパートリーを増やすのが良いかもしれません。

▽カフェという文化が広まりにくい

多くの地方ではカフェでお茶をする文化はなく、お茶やお茶菓子を持ち寄り交流するという文化が根付いています。

商業施設などが近隣にあればカフェ文化も広がっているかもしれませんが、なかなかそうはいかないのが実情と言えるでしょう。

また、地方での交通網は電車よりも車なので、駐車場を確保するなどの施策も必要になります。

入りやすいよう、集まりやすいように内装や外観にこだわる、受け入れられやすいメニューの提示など、カフェ文化を広げる手間もかかります。

▽多くの来客は見込めない

都心部のように老若男女、海外の人まで集まるのであれば様々な集客方法があります。

しかし、地方では人口そのものが少ない場合があり、多くの来客は難しいと言えます。

その場合はカフェの来客プラスオリジナルコーヒーの通販や宅配、オリジナル雑貨の販売など、違う売り上げの経路を持つ必要があります。

思考を巡らせ様々な戦略が必要になるでしょう。

地方でカフェを成功させるには

強い希望を抱き、夢にまで見たカフェの開業。

色々と苦労して開業までたどり着いた分、成功まで真っ直ぐ突き進みたいと思うのではないでしょうか。

ここでは、地方でカフェを成功させるにはどのようなことが必要か?について見ていきましょう。

カフェを開く地域のニーズを把握する

都心部では人気が出るメニューやドリンクでも、地方だとそれほど売り上げが伸びないことは多々あります。

最初は物珍しさから賑わうことがありますが、数週間、数ヶ月と経つうちに顧客離れが進んでしまいます。

それは、地域が求めているニーズと提供しているものがマッチしていないことがほとんどです。

お客様はカフェに何を求めるのか、どういう理由で来店するのか、など細かくリサーチし把握する必要があります。

逆に求めることに対してうまくマッチするものを提供できれば収益は安定すると言えるでしょう。

地域住民とまめなコミュニケーションをとる

地方というのは都心部にはない近所付き合いがあり、まめなコミュニケーションを取ることが必要とされます。

顔を合わせたときの挨拶はもちろん、町内会でおこなうイベントや催しなどに積極的に参加することで、その地域の住民として信頼を得られやすくなります。

また、地域住民から信頼を得ることでお店の宣伝などもしてくれ、自ら広告塔になってくれることも少なくありません。

都心部では薄れてしまった近隣との付き合いですが、しっかりとコミュニケーションをとり色々な行事に参加することで、大きな味方になってくれることは少なくありません。

まとめ

飲食店を経営したいという夢のなかでもカフェの人気はとても高く、こだわりのカフェを開きたいと思っている人は多いものです。

しかし、それが都心部ではなく地方でのカフェ開業となると、地域のニーズや、ニューやドリンクを地域の色に合わせるなど大きな工夫が必要になります。

最初は地域の色に慣れず苦労することもありますが、しっかりと地域の特色を知り自己満足でなくお客様目線でカフェを作っていくことで、段々とリピートも増え収益の安定化を手に入れることができるでしょう。